
未来の組織を探究する
上記参照
ミッション:「未来の組織を探究する」
学校、会社、部活・サークルなど、現代に生きる私たちは日々様々な「組織」に所属しながら暮らしています。形や目的は違えど「組織」という概念は、私たち全員にとって極めて身近かつ重要なテーマです。組織論は、営利・非営利などの枠を超えて、人々がどのように社会の中で協働し、共通目的を達成するのかを探求する学問です。
その中でも、清水たくみ研究会が大切にしているのは「未来の組織」を探求することです。インターネット、デジタル・プラットフォーム、データ・アナリティクス、AI・アルゴリズム等に象徴されるテクノロジーの進化は、現代の組織や経営に大きな影響をもたらし続けています。さらには技術の変化だけでなく、多様性/包摂/公正性/持続可能性/環境/ガバナンスなどの論点をはじめとした社会の側の変化も、組織のあり方に変革を迫っています。私たちは、テクノロジーと社会、この2つの変化が「組織/コラボレーション/イノベーション/働き方にどのような可能性をもたらすか」について、最先端の学術知および実践知に基づきながら探究していきます。共進化する組織・テクノロジー・社会を理解し、自ら未来の組織のかたちを探究し/作り上げていくことを目指します。
【2024年度研究プロジェクト】
本研究会は1年単位のチーム研究プロジェクトを通して、「未来の組織」についてのフロンティアを真剣に開拓しています。2024年度は以下のプロジェクトが進行中です。
・デジタル未来都市創造プロジェクト(岡山県津山市との共同研究)
・XR時代の新しい働き方(Dynabook株式会社との共同研究)
・リーダーとナラティブ:ステークホルダーを巻き込むためのナラティブ設計
・スタートアップCEOの戦略論:事業成長フェーズに応じたCEOの時間の使い方
・ワーケーション:地域と企業をつなぐ未来の働き方
・働きがいと働きやすさ:ハイパフォーマーが生まれ定着する組織環境
これらテーマは世界中の企業・実務家および研究者が現在進行系で模索しており、まだ誰も正解を手に入れていません。「未来からの留学生」であるSFC生が取り組むに足る、本質的かつ未来志向の組織マネジメント課題を、皆さんと一緒に探究していきたいと思います。
参考までに、過去年度のプロジェクト例も紹介しておきます。毎年メンバーの興味関心や社会動向の変化に合わせて、先端的な研究プロジェクトを立ち上げています。
・人的資本経営やデジタル組織(DXやハイブリッドワーク):東証上場企業全社への独自調査
・Diversity, Equity & Inclusionの観点からみた組織・キャリア・リーダーシップ
・スタートアップ企業の成長とエンジェル投資家の関係性
・フリーランスと地方創生に関わる新しい働き方
・web3の潮流に位置付けられる分散型自律組織(DAO)の可能性
【研究プロジェクトの進め方】
上記のような研究を展開するために、研究会では多面的なアプローチを実施します。研究を進める上では、丹念なインタビューやフィールドワーク等の調査に基づく定性研究(case study)アプローチや、サーベイ調査や実験をもとにした定量研究アプローチなど、研究会メンバー/チームの志向に合わせて用いていきます。また、プロジェクトによっては、企業・自治体・外部の研究者等と連携もしていきます。複数のプロジェクトチームがそれぞれのテーマを探求することで、「実践的な課題解決」と「知のフロンティアを開拓する研究活動」の両輪を回していきます。進行中の研究プロジェクトの詳細に関しては、研究会説明会等でご確認ください。
【最後に:清水たくみ研究会はまだまだ未完成です!】
本研究会は2021年4月スタートでまだ新しい研究会であるため、皆さんが研究会の歴史を作り上げていくことになります。新しい研究会の立ち上げという野心的な試みに共感してくれるメンバーと一緒に、最高の研究会を作っていきたいと思います。