シラバス

科目名研究会A

授業概要

学部・研究科
総合政策・環境情報学部
登録番号
48788
科目ソート
A1101
科目名
研究会A
分野
研究プロジェクト科目
単位
4単位
開講年度・学期
2024 春学期
K-Number
FPE-CO-05003-211-02
研究会テーマ

シェイクスピア劇における異性装とジェンダー

開講年度・学期
2024 春学期
曜日・時限
月 3限 , 月 4限
授業教員名
石渕 理恵子
実施形態
対面
授業で使う言語
日本語
開講場所
SFC
授業形態
※「授業形態」と「能動的学修形式」の対応についてはこちらをご覧ください。
講義, 演習, グループワーク
GIGAサティフィケート対象
非対象
研究会・来期の研究プロジェクトのテーマ予定

詳細

講義概要

演劇は視覚芸術と文学が一体となり、役者の肉体を通して同時に多くの人にメッセージを送れる独特な芸術形態です。本研究会は、演劇研究の導入となることを目指します。2024年度のテーマは、イギリス・ルネサンス期を代表する劇作家ウィリアム・シェイクスピア(1564-1616)が書いた戯曲における「異性装」と「ジェンダー」です。シェイクスピア劇には、『十二夜』のヴァイオラや『お気に召すまま』のロザリンドなど、男装するヒロインが登場します。当時は、聖書の教えを礎とする通念により女性が商業演劇の舞台に出ることができず(イギリスで女優が誕生するのは1660年の王政復古以降)、これらの女性登場人物は、少年俳優が演じることを前提に描かれました。現代では「異性配役」の上演が行われることもあります。舞台で「性を装う」ことの演劇的効果と、その歴史的・文化的背景を学び、約400年前に書かれたシェイクスピア劇が、21世紀を生きる私たちにどのような視座を投げかけているかを探究します。

本研究会では、「異性装」を扱うシェイクスピア劇を読み、ワークショップ形式で特定のシーンの台詞や演出を実践していきます。戯曲・文献講読は、分担を決めて、担当者が発表し、履修者全員で議論します。戯曲が俳優の身体を通して舞台で上演されるとはどういうことか、実際の舞台上演映像等も活用しながら考察と議論を重ねます。この過程で、履修生は研究テーマを発掘し、リサーチの問いを立てて構想を練って学期末の研究発表に結びつけます。この研究発表を発展させて期末レポートも提出していただきます。