
本講義は約400年前のイギリスで創作されたシェイクスピア劇が、21世紀を生きる私たちにどのような視座を提供しているかを探究します。シェイクスピア劇がなぜ今日的な意味を持ち得るのか、本講義では、尽きることないその魅力を紹介していきます。また、シェイクスピア劇は、それらが創作された英国ルネサンス期の社会的・文化的コンテクストを反映していることも踏まえて、履修者がその内容を理解し楽しむことができるように手助けをしていきます。本講義を通して、21世紀のグローバル市民として積極的な役割を担っていく履修生が、更に豊かな人間性を育むきっかけとしてほしいと願っています。
学部生は、複数のシェイクスピア劇から有名なシーンを幅広く読んでいきます。大学院生は授業で扱うシェイクスピア劇全体を読みます。全履修生が講義を受け、毎週コメントペーパーを提出します。過去の舞台上演映像や映画なども幅広く視聴しながら、現代ではシェイクスピア劇がどのように演じられるべきかも考えていきます。
大学院生は、ディスカッションのファシリテーター役を担うことが期待されています。シェイクスピア劇に関する研究書を1冊読み、ブックレビューを執筆して、その内容を活かして最終レポートを仕上げてもらう予定です。