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14717件見つかりました。

  • 研究会A

    学部・研究科
    総合政策・環境情報学部
    登録番号
    00439
    科目ソート
    A1101
    分野
    研究プロジェクト科目
    単位
    4単位
    K-Number
    開講年度・学期
    2021 秋学期
    授業教員名
    藁谷 郁美 
    実施形態
    オンライン(ライブ)
    授業形態
    ※「授業形態」と「能動的学修形式」の対応についてはこちらをご覧ください。
    講義, 演習, グループワーク, 遠隔あり
    曜日・時限
    月 4限 , 月 5限
    授業で使う言語
    日本語
    研究会テーマ

    1)ことばとメディア、メディア(報道・広告・文学・映画・演劇・その他の舞台芸術)を対象に、「ことば」をデータとして分析し、考察する。2)外国語教育をデザインする(ツールや教材の作成・運用・評価など)*いずれも、個人研究あるいは共同研究で実施

    この研究会では「ことばとメディア」を扱います。
    具体的にはふたつのプロジェクトから成り立ちます。(1)メディア比較研究プロジェクトおよび (2) 学習環境構築プロジェクトです。それぞれ、個人研究レベルのテーマにより所属するプロジェクトを決めていただきますが、変更は学期途中でも可能です。授業内では基礎的作業部分は共有し、個人研究についてはグループワークを基盤に進めていきます。なお、研究会でのグループ活動では、各自、母語以外の言語を資料として扱うことを前提とします。 以下に、各プロジェクトの内容を記します。

    (1)メディア比較研究プロジェクト
    我々が日々接する報道や出来事に関連する情報は、さまざまなメディアのなかで「ことば」や「画像」「動画」によって提示される。COVID-19、大気汚染、地球温暖化、エネルギー転換など、日本だけでなくグローバルに共有するコンテンツが報じられている。
    これらのニュースコンテンツは、共通のテーマであっても、まったく異なる視点から提示される。日本語で発信されたニュースコンテンツに関して、英語、ドイツ語、フランス語、中国語、韓国語など、その発信「言語」が異なると、伝えられる内容も異なってくる。メディア言語の違いは、掲載される写真、選択される表現、重点領域、問題点の提示等の違いにもつながる。いったいどこに、その「違い」の要因があるのか。メディア表現の違いは、何を意味するのか。この研究会では、その問いを問題提起としながら、そこから問題発見・考察をじぶんで導くトレーニングをおこなう。様々な分野(文化、社会、教育、文学、宗教、芸術、フェミニズム、スポーツ等)を対象に、各自の問題意識に基づいてテーマを設定し、資料収集から考察・検討を行う。これまでの個人研究テーマには、3.11新聞記事の独英米比較分析、日本アニメーションの海外における受容とその分析、ミュージカル作品上演に伴う日欧比較、政治演説におけるノンバーバルコミュニケーション機能の日米比較、服飾デザイン広告をめぐる日米比較分析、スポーツ記事掲載における日英の視点の相違、翻訳を通した文学作品の受容と分析など多岐に亘る。

    (2) 学習環境構築 Learning Design Project (LDP)
    我々を取り巻く学習環境の変化は、COVID-19の影響以来、紙媒体が主流であった時代を背に、デジタル媒体、Web上での学習へと移行してきた。多様な媒体による、多様な学習の在り方を、各学習者が自分の学習スタイルに沿ってデザインしていく、この視点こそが重要である。「学習環境をどうデザインするのか」を問いながら、さまざまな実践・制作・運用をおこなう。本プロジェクトでは、1)学習スタイルの調査研究、2)教材作成と運用、3)学習教材の評価研究を柱に進めていく。個人研究テーマは外国語学習、デザイン、環境、歴史、文化等、各自が設定する。本研究会プロジェクトで作成された作品は、独英データベースを用いた語彙検索プログラム、動画データを用いたドイツ語学習教材、音声と顔の筋肉の動きをWebやiPhone上で同時に再生できる発音練習プログラム、中等教育を対象とした歴史シミュレーションゲーム、Web算数学習プログラム、初等教育を対象とした子供のための法律教本、生涯教育も視野に入れた学習としての茶道とそのデジタル教材作成など、多岐に亘る。

  • 統計解析 [DS2]

    学部・研究科
    総合政策・環境情報学部
    登録番号
    40476
    科目ソート
    B3210
    分野
    基盤科目-データサイエンス科目-データサイエンス2
    単位
    2単位
    K-Number
    開講年度・学期
    2021 秋学期
    授業教員名
    古谷 知之  中島 有希大 
    実施形態
    オンライン(ライブ)
    授業形態
    ※「授業形態」と「能動的学修形式」の対応についてはこちらをご覧ください。
    講義, 演習
    曜日・時限
    火 4限
    授業で使う言語
    日本語

    この授業では、統計モデリングの基礎と応用を扱う。具体的には、線形回帰モデル、一般化線形回帰モデル、一般化線形混合モデルなどについての理解を深めることを目的とする。
    統計モデリングを本格的に習得し、データサイエンティストとして活躍するために必要なスキルを習得する。演習では、フリーソフトのRを主に用いる。

  • プロジェクト英語C (Speaking)(GIGA/GG/GI)

    学部・研究科
    総合政策・環境情報学部
    登録番号
    27940
    科目ソート
    B2413
    分野
    基盤科目-言語コミュニケーション科目
    単位
    2単位
    K-Number
    開講年度・学期
    2021 春学期
    授業教員名
    ハイ, キャメロン I 
    実施形態
    オンライン(ライブ)
    授業形態
    ※「授業形態」と「能動的学修形式」の対応についてはこちらをご覧ください。
    グループワーク
    曜日・時限
    金 1限
    授業で使う言語
    英語

    Students on this course learn the negotiation process from the initial planning to closing deals. Role-plays, negotiation games, and full group business and UN model negotiations are used to develop both negotiation and language skills while developing an understanding of cultural differences when negotiating.

  • プロジェクト英語A EA01(Writng)

    学部・研究科
    総合政策・環境情報学部
    登録番号
    27935
    科目ソート
    B2411
    分野
    基盤科目-言語コミュニケーション科目
    単位
    2単位
    K-Number
    開講年度・学期
    2021 春学期
    授業教員名
    ホフスティー, スティーブン 
    実施形態
    対面
    授業形態
    ※「授業形態」と「能動的学修形式」の対応についてはこちらをご覧ください。
    講義, 演習, グループワーク
    曜日・時限
    火 2限
    授業で使う言語
    英語

    このコースは、TOEFLペーパーベーステストのスコアが最大459の学生、またはゲートウェイ英語コースを無事に修了した学生に適したライティングとコミュニケーションの組み合わせコースです。

    書くことは、創造的な執筆のプロセスを学生に紹介します。ピアブレーンストーミングを活用し、モデル段落を分析し、トピック文を特定して実践し、文章を正しく構成するための文章をサポートすることにより、十分な練習とライティングスキルの強化を提供します。このコースは、生徒の経験をライティングのベースとして使用するように設計されており、教室でのタスクは習熟度を高めるためにガイドされます。

    基礎レベルのコースとして提示され、基本的な文法、語彙、およびスペルの練習を通じて、低レベルの学習者のニーズを満たす必要があります。このコースでは、説明、学生のライティングモデル、有意義な練習の機会も提供します。コースの後半では、学生は文の作成から、トピック文、サポート文、および結論文を含む意味のある段落の作成に移行します。

    コース中、ライティングタスクは教師のために自分自身として書くことに焦点を当て、プロセスにはアイデアを集め、アイデアを整理し、これらのアイデアを書かれたテキストに変えることが含まれます。修正フィードバックが提供され、送信されたテキストが編集されます。このコースの書き方は、日記や物語に似るように設計されています。

  • プロジェクト英語A (Oral Listening)

    学部・研究科
    総合政策・環境情報学部
    登録番号
    27734
    科目ソート
    B2411
    分野
    基盤科目-言語コミュニケーション科目
    単位
    2単位
    K-Number
    開講年度・学期
    2021 春学期
    授業教員名
    ホフスティー, スティーブン 
    実施形態
    対面
    授業形態
    ※「授業形態」と「能動的学修形式」の対応についてはこちらをご覧ください。
    講義, 演習, グループワーク
    曜日・時限
    木 1限
    授業で使う言語
    英語

    このコースは、TOEFLペーパーベーステストのスコアが最大459の学生、またはゲートウェイ英語コースを無事に修了した学生に適したリスニングとコミュニケーションの組み合わせコースです。 TOEICを聞くことは、TOEIC450-600レベルで勉強する学生のために設計されています。

    TOEICに必要なスキルを身に付けることは、受験者にとって試練となる可能性があるため、このコースは、学生の高次の思考スキルを身に付け、やる気を維持するための戦略を提供するように設計されています。 TOEICを聞くことで、生徒がテストを通して考える手助けをすることで、TOEICスコアを向上させる方法を学びます。

    理解の深さを助ける語彙を学ぶための戦略に重点が置かれ、その多くは他の学生とのつながりを共有することによって行われます。学習演習が社会的相互作用の機会になり、他の人の経験を通して語彙項目をさらに理解する機会になる十分な機会があります。

    このコースでは、テストの読解セクションを支援するために、読解の戦略を紹介します。学生は次のことを奨励されます:
    -情報タイプの質問をスキャンし、質問に答えるためにどの単語がより重要であるかを判断します
    -読解の質問の4つの主要なタイプを理解し、いつ、どこで、誰が、なぜ、どのようになどの特定の情報を求める質問を認識します。
    -単語の意味または特定の用語の同義語/反意語を尋ねる質問について学ぶ
    -生徒がテキストで与えられた情報から理解の質問で求められた答えまで理解の飛躍をとることを要求する推論の質問を理解する
    -テキストにないものを尋ねる質問に答える練習をします。

  • デザインリサーチ (GIGA/GG/GI)

    学部・研究科
    総合政策・環境情報学部
    登録番号
    19869
    科目ソート
    B6109
    分野
    基盤科目-共通科目
    単位
    2単位
    K-Number
    開講年度・学期
    2021 秋学期
    授業教員名
    水野 大二郎 
    実施形態
    オンライン(ライブ)
    授業形態
    ※「授業形態」と「能動的学修形式」の対応についてはこちらをご覧ください。
    演習
    曜日・時限
    火 1限
    授業で使う言語
    英語

    It has become evident that both private and public sectors consider “DESIGN” as the potential way to create innovative, meaningful and useful products and services. In order to achieve this end, design-led research and development hold the essential key to identify how people experience the shortcomings of existing products and services. 

    However, design-led research (design research) differs from “asking people what they want”. You need to dig deep into the structural and systemic problems that people feel subconsciously, and your task as a design researcher is to embody that problem collaboratively. Sometimes you need to generate a tool for people to make their problems visible by themselves, sometimes you need to make a diagram for people to visualise the complex stakeholder relationships. 

    This course provides students with basic knowledge and skill in design-led research activities. This course will ask students to actively engage with design research. I would recommend that those who wish to take this course have experience in developing a product or service of any kind (for private or public sector, tangible or intangible) previously.

  • マクロ経済2 (GIGA/GG)

    学部・研究科
    総合政策・環境情報学部
    登録番号
    16764
    科目ソート
    C1067
    分野
    先端科目-総合政策系
    単位
    2単位
    K-Number
    開講年度・学期
    2021 春学期
    授業教員名
    和田 龍磨 
    実施形態
    オンライン(ライブ)
    授業形態
    ※「授業形態」と「能動的学修形式」の対応についてはこちらをご覧ください。
    講義
    曜日・時限
    木 1限
    授業で使う言語
    英語

    This is an introductory Macroeconomics course. Though I assume some students have taken Macroeconomics 1, none of its topics is prerequisite for this course. We will start with a brief review of basics of Macroeconomics that include the measurement of production, income, and expenditure of an economy. Then we will discuss production, growth, consumption, saving, and investment, and the determination thereof. After learning asset market, money, and prices, we will study the AD-AS model and Monetary and fiscal policy. Finally, the short-run tradeoff between unemployment and inflation will be discussed. Although this course requires some (very) basic mathematical knowledge, I will try not to make lectures technical, but rather intuitive.

  • ミクロ経済2 【学期後半】(GIGA/GG)

    学部・研究科
    総合政策・環境情報学部
    登録番号
    16889
    科目ソート
    C1065
    分野
    先端科目-総合政策系
    単位
    2単位
    K-Number
    開講年度・学期
    2021 春学期
    授業教員名
    前田 章 
    実施形態
    オンライン(ライブ)
    授業形態
    ※「授業形態」と「能動的学修形式」の対応についてはこちらをご覧ください。
    講義
    曜日・時限
    月 2限 , 月 3限
    授業で使う言語
    英語

    In this lecture, the students will learn intermediate-level microeconomics. Assuming that introductory-level microeconomics has been already studied, the lecture focuses on the foundations for advanced economic theory. The lecture begins with a review of the scope of microeconomics. The analysis of economic agents engaging in economic activities follows. The model of consumer behavior is presented, which facilitates the understanding of the concept of demand. The lecture moves on to the analysis of firms, another type of players in economic systems, to introduce the concept of supply. Economic transactions are basically the result of balance of supply and demand. A key conception is “equilibrium.” Its implications to social welfare are discussed in detail.

  • 環境対応プラクティス 【学期後半】

    学部・研究科
    総合政策・環境情報学部
    登録番号
    00352
    科目ソート
    C2014
    分野
    先端科目-環境情報系
    単位
    2単位
    K-Number
    開講年度・学期
    2021 春学期
    授業教員名
    蟹江 憲史 
    実施形態
    対面
    授業形態
    ※「授業形態」と「能動的学修形式」の対応についてはこちらをご覧ください。
    講義, 演習, グループワーク, 遠隔あり
    曜日・時限
    火 2限 , 火 3限
    授業で使う言語
    日本語

     環境に対する国際制度作りには、国際交渉が不可欠である。この科目では、環境問題を解決するにあたって直面する様々な課題や問題、あるいは解決に必要な方法論やスキルを交渉を通じて実践的に学んでいく。
     本科目では5種類の交渉シミュレーションを実践する。1対1の交渉から始まり、最後は合意文書作成交渉まで、多様な形態の交渉を実施する。履修者はグループを組んでシミュレーションを行ってもらい、その次の回では実施したシミュレーションのレビューを行いながら、必要な知識を獲得していく。
     本講義で扱うシミュレーションは環境に関する国際レジーム形成過程における国際交渉を想定しているものだが、現実には国内の環境問題解決過程でも、またその他の課題についても、社会の多様なところで交渉は行われている。したがって、本科目で得られた知識は社会的合意形成の様々な場面に適用・応用可能なものである。

  • バイオメカニクス・動作解析

    学部・研究科
    政策・メディア研究科
    登録番号
    28860
    科目ソート
    64580
    分野
    プログラム科目
    単位
    1単位
    K-Number
    学部・研究科
    政策・メディア研究科
    登録番号
    28860
    科目ソート
    64580
    分野
    プログラム科目
    単位
    1単位
    K-Number
    開講年度・学期
    2021 春学期
    授業教員名
  • 研究会A

    学部・研究科
    総合政策・環境情報学部
    登録番号
    00587
    科目ソート
    A1101
    分野
    研究プロジェクト科目
    単位
    4単位
    K-Number
    開講年度・学期
    2021 秋学期
    授業教員名
    田島 英一 
    実施形態
    オンライン(ライブ)
    授業形態
    ※「授業形態」と「能動的学修形式」の対応についてはこちらをご覧ください。
    遠隔あり
    曜日・時限
    火 3限 , 火 4限
    授業で使う言語
    日本語
    研究会テーマ

    生活世界から考える公共性

    本研究プロジェクトは、以下(1)(2)のいずれかに関する研究に対応しています。

     (1)中国研究全般                   
     (2)中国に限らず、市民社会、NGO等の中間組織、宗教に関わる研究

    これは、担当教員が中国の宗教系NGO等を研究対象としているためです。なんらかの点で、これらの領域にひっかかると考える方は、お気軽に声をかけてください。

    **********

     ここから先は、なぜ担当者がこのような研究をしているのかを、簡単にご紹介しておきます。ひょっとしたら、履修上の参考になるかもしれないので。
    A.マッキンタイアという思想家がいます。彼は、近代以降の世界が、道徳的基盤を欠いていると言います。私は、正確に言えば、政治や市場といった制度世界が、道徳的基盤を欠いているのだろうと思っています。近代自由主義は、理性により人間が慣習や信仰の「偏見」から解き放たれ、自由になると考えました。ですから、自由主義が想定する制度世界は、慣習や信仰に縛られず、価値的に中立でなければなりません。ただし、それが偏見であれなんであれ、生活世界における個人の選択にまで、制度世界が介入すべきではないとも主張しました。ですから、米国や日本のような、原則として自由主義的な国家は、制度世界において政教分離を貫くと共に、生活世界では信教や思想の自由を守ります。結果的に、自由主義的な制度世界では、慣習や信仰のもたらす道徳ではなく、貨幣価値がデファクト・スタンダードになります。経済成長と、物質的に豊かな国民生活、そしてそれを脅かさないための治安維持や国防が、最優先業務になります。
     ですから、そこに道徳的基盤はありません。実際、「自由主義は、結局功利主義に終わる」と言われても、T.ホッブズみたいな「現実主義者」は、きっと反論しないだろうと思います。一方、「自由主義の掲げる理性からだって道徳は導ける」と頑張っていたのが、古い所ではI.カント、最近だとJ.ロールズとか、J.ハーバーマスですね。ハーバーマスは、生活世界では自由に語られる慣習や信仰の中から、どうやったら理性によって明示的に言語化された道徳を導き、制度世界にまで反映できるか、そのためにどんなコミュニケーションが可能かを、真剣に考えました。例えば彼は、「宗教信仰を持つ者は、信仰とは無関係な理性的表現に翻訳して発信しろ」といった主張をしています。
     一方、自由主義を「私」の暴走として否定しつつ登場したのが、民族主義や社会主義といった権威主義システムです。権威主義は、制度世界から慣習や信仰を追い出すのではなく、唯一正しい信仰を、最初から決めてしまいます。民族主義においては、民族が神格化され、その伝統を守り、振興をはかることが、無条件に正義とされます。それ以外の信仰は、この国営正義に従属する形でしか、存在が認められません。社会主義も、階級や革命を神格化しているだけで、あとは一緒です。神格化された何かは、要するに偶像ですね。その偶像のためには、命も差し出すというのが、権威主義の考える「公」です。権威主義を推進する政治勢力、政党は、国営偶像崇拝教団のようなものです。
     すると、我々は悲惨な状況にあることになりますね。自由主義にあっては貨幣という偶像に従属し、権威主義にあっては国営偶像に従属しているわけですから。で、マッキンタイアの話に戻りますが、「どこに道徳がある?」という話になります。
     個人的には、そこまで悲惨でもないだろうと思っています。ハーバーマス的に考えれば、生活世界には生きた道徳があるのですから。ただし、「それを明示的な言語に変えるコミュニケーション過程なんて、本当にあるのだろうか?」「制度世界に反映させる必要なんて、あるのだろうか?」とも思います。制度世界の貨幣偶像や国営偶像に負けない強さが、生活世界に備わっていれば、我々は抵抗できるし、その抵抗に自由と主体性が宿ると思うのです。例えば、原子力発電所を考えてみてください。「原発反対」を言語化して、国会議事堂の前で叫ぶばかりが抵抗ではありません。国がみなさんの生活世界に、金銭的補償をちらつかせて原発建設の受け入れを打診してきた時に、NOと言えれば、それで十分な抵抗だと思います。NOと言えるのは、我々が日常の中で対話、協働を通して、不断に道徳意識を更新しているからです。宗教社会学者R.ベラーは、そのような道徳意識をinstituteと呼びました。
     明示的言語にまで持っていくことにこだわるハーバーマスは、J.デリダの言う「ロゴス中心主義」的傾向があるのかも知れません。H.アレントは、「現われ」を言語的lexisと非言語的praxisに分けていましたが、言葉にすることが、コミュニケーションのすべてではないだろうと思います。instituteは、非言語的な実践の中からでも生まれます。で、私は、中国のようなバリバリの権威主義、ガチの国営偶像を掲げる国で、宗教的実践がどこまで新たなinstituteを生み続けられるのか、という点に注目して、こんな研究をしているわけです。

    **********

    これもご参考までに。過去の履修生諸君が書いてくれた卒論の一部です。

    領域(1)関連
     『中国都市部の業主委員会の勃興と、国家社会関係の変容』          
     『中国東北工程と中国朝鮮族社会』
     『亡命チベット人による諸団体の役割』
     『中国における2008年以降の行政改革の進展 -「服務型政府」の建設に着目して-』
    領域(2)関連 
     『長崎平戸地方に残る隠れキリシタンの現代的意味』
     『在特会に見る「右傾化」する若者たちの行動動機』
     『日本における外国籍労働者ムスリムの社会と、地域の関係』        
     『横浜ホームレス支援団体の現状と問題点』              
     『東京都稲城市の里山保存運動をめぐって』                
     『福島県飯館村被災民による社会ネットワークの再構築』
     『被差別部落が取りうる現代社会の様相』
     『協働のまちづくりに向けて住民組織が果たした役割』
     『多文化社会コーディネーターの必要性』
     『オウム真理教教団成立の社会的背景』
     『在宅介護における課題を現場から検討する』
     『多文化地域社会の中でエスニックメディアが果たす役割の考察と展望』
     『「屈辱の日」に込められた沖縄の思い』
     『社会企業の役割と問題』
     『ミニ・パブリックスに対する議会の意識と態度:東京都三鷹市を事例に』
     『被差別部落が取りうる現代社会の様相−鳥取県の被差別部落の実態とその背景』
     『協働のまちづくりに向けて住民組織が果たした役割 ―岐阜県不破郡垂井町を事例に―』

    以上。

  • ヘルスコミュニケーション 【学期前半】

    学部・研究科
    政策・メディア研究科
    登録番号
    31217
    科目ソート
    95024
    分野
    特設科目
    単位
    2単位
    K-Number
    学部・研究科
    政策・メディア研究科
    登録番号
    31217
    科目ソート
    95024
    分野
    特設科目
    単位
    2単位
    K-Number
    開講年度・学期
    2021 秋学期
    授業教員名
    北野 華子  秋山 美紀 
    実施形態
    オンライン(ライブ)
    授業形態
    ※「授業形態」と「能動的学修形式」の対応についてはこちらをご覧ください。
    講義, 演習, グループワーク, 遠隔あり
    曜日・時限
    火 1限 , 火 2限
    授業で使う言語
    日本語

     人々がより健康に生きる、その手段としてのコミュニケーションは、各国で社会的な要請に応えるかたちで、新しいメディアや手法も効果的に取り入れながら、ダイナミックに発展し続けてきた。本コースで扱う「ヘルスコミュニケーション」は、人々の健康にインパクトを与えうる様々な働きかけが含まれる極めて実践的なものになる。
     たとえば今日、深刻な健康課題を抱えている人の多くは、社会的・経済的・環境的な複数の課題を抱えていることが多い。そうした健康課題を解決するには、本人に正しい知識(エビデンス)を伝えるだけでは不十分で、当事者をとりまく周囲の人々への働きかけをしたり、さらには社会的な環境を変えていくために政策担当者等のステークホルダーに対しても問題の重要性を訴えることも必要となる。
     コースでは、健康・医療のコミュニケーションを効果的に行うための基本的な理論と概念、さらに実践を研究として結実させる方法を実例とともに学ぶ。社会において顕著なヘルスコミュニケーションの実践をしている外部講師も予定している。授業で扱う主な領域は、健康や医療の意思決定に影響を与えうる、対人コミュニケーション、メディア・コミュニケーション、ヘルス・アドボカシーになる。
     対象者は2つの研究科(健康マネジメント研究科と政策・メディア研究科)の大学院生で、医療および公衆衛生、健康・医療政策に関心があり、人々の健康の問題を多様なアクターとともに理解し協働して解決する戦略、スキル、方法、アプローチを学びたい意欲ある者を歓迎する。本コースは、1日2コマ続き(4学期制対応科目)となる。講義とグループディスカッションや演習を組み合わせて、学生自身が手と頭を動かして、その日の学びを体感しながら身につけられる教授法で行う予定をしている。

  • 卒業プロジェクト1

    学部・研究科
    総合政策・環境情報学部
    登録番号
    23490
    科目ソート
    A1001
    分野
    研究プロジェクト科目
    単位
    2単位
    K-Number
    開講年度・学期
    2021 春学期
    授業教員名
    牛山 潤一 
  • 研究会A

    学部・研究科
    総合政策・環境情報学部
    登録番号
    00424
    科目ソート
    A1101
    分野
    研究プロジェクト科目
    単位
    4単位
    K-Number
    開講年度・学期
    2021 春学期
    授業教員名
    藁谷 郁美 
    実施形態
    オンライン(ライブ)
    授業形態
    ※「授業形態」と「能動的学修形式」の対応についてはこちらをご覧ください。
    講義, 演習, グループワーク, 遠隔あり
    曜日・時限
    月 4限 , 月 5限
    授業で使う言語
    日本語
    研究会テーマ

    1)ことばとメディア、メディア(報道・広告・文学・映画・演劇・その他の舞台芸術)を対象に、「ことば」をデータとして分析し、考察する。2)外国語教育をデザインする(ツールや教材の作成・運用・評価など)*いずれも、個人研究あるいは共同研究で実施

    この研究会では「ことばとメディア」を扱います。
    具体的にはふたつのプロジェクトから成り立ちます。(1)メディア比較研究プロジェクトおよび (2) 学習環境構築プロジェクトです。それぞれ、個人研究レベルのテーマにより所属するプロジェクトを決めていただきますが、変更は学期途中でも可能です。授業内では基礎的作業部分は共有し、個人研究についてはグループワークを基盤に進めていきます。なお、研究会でのグループ活動では、各自、母語以外の言語を資料として扱うことを前提とします。 以下に、各プロジェクトの内容を記します。

    (1)メディア比較研究プロジェクト
    我々が日々接する報道や出来事に関連する情報は、さまざまなメディアのなかで「ことば」や「画像」「動画」によって提示される。COVID-19、大気汚染、地球温暖化、エネルギー転換など、日本だけでなくグローバルに共有するコンテンツが報じられている。
    これらのニュースコンテンツは、共通のテーマであっても、まったく異なる視点から提示される。日本語で発信されたニュースコンテンツに関して、英語、ドイツ語、フランス語、中国語、韓国語など、その発信「言語」が異なると、伝えられる内容も異なってくる。メディア言語の違いは、掲載される写真、選択される表現、重点領域、問題点の提示等の違いにもつながる。いったいどこに、その「違い」の要因があるのか。メディア表現の違いは、何を意味するのか。この研究会では、その問いを問題提起としながら、そこから問題発見・考察をじぶんで導くトレーニングをおこなう。様々な分野(文化、社会、教育、文学、宗教、芸術、フェミニズム、スポーツ等)を対象に、各自の問題意識に基づいてテーマを設定し、資料収集から考察・検討を行う。これまでの個人研究テーマには、3.11新聞記事の独英米比較分析、日本アニメーションの海外における受容とその分析、ミュージカル作品上演に伴う日欧比較、政治演説におけるノンバーバルコミュニケーション機能の日米比較、服飾デザイン広告をめぐる日米比較分析、スポーツ記事掲載における日英の視点の相違、翻訳を通した文学作品の受容と分析など多岐に亘る。

    (2) 学習環境構築 Learning Design Project (LDP)
    我々を取り巻く学習環境の変化は、COVID-19の影響以来、紙媒体が主流であった時代を背に、デジタル媒体、Web上での学習へと移行してきた。多様な媒体による、多様な学習の在り方を、各学習者が自分の学習スタイルに沿ってデザインしていく、この視点こそが重要である。「学習環境をどうデザインするのか」を問いながら、さまざまな実践・制作・運用をおこなう。本プロジェクトでは、1)学習スタイルの調査研究、2)教材作成と運用、3)学習教材の評価研究を柱に進めていく。個人研究テーマは外国語学習、デザイン、環境、歴史、文化等、各自が設定する。本研究会プロジェクトで作成された作品は、独英データベースを用いた語彙検索プログラム、動画データを用いたドイツ語学習教材、音声と顔の筋肉の動きをWebやiPhone上で同時に再生できる発音練習プログラム、中等教育を対象とした歴史シミュレーションゲーム、Web算数学習プログラム、初等教育を対象とした子供のための法律教本、生涯教育も視野に入れた学習としての茶道とそのデジタル教材作成など、多岐に亘る。

  • 情報基礎1 (再履修者用)

    学部・研究科
    総合政策・環境情報学部
    登録番号
    27624
    科目ソート
    B4001
    分野
    基盤科目-情報技術基礎科目
    単位
    2単位
    K-Number
    開講年度・学期
    2021 秋学期
    授業教員名
    斎藤 俊則 
    実施形態
    オンライン(ライブ)
    授業形態
    ※「授業形態」と「能動的学修形式」の対応についてはこちらをご覧ください。
    講義, 演習, 遠隔あり
    曜日・時限
    火 4限 , 火 5限
    授業で使う言語
    日本語

    人工知能は、これからの社会に大きな影響を与えると考えられます。人工知能の能力や限界を理解するためには、まずその基盤となるコンピュータについて理解することが必要です。


    この科目の前半では、SFCの中でコンピュータとネットワークを活用していくための基礎知識を学びます。後半では、コンピュータを使いこなすために必要となるプログラミングの技術を学びます。


    なお、「情報基礎2」では、この科目の内容を基礎として、さらに進んだプログラミング技術を学びます。

  • 卒業プロジェクト1

    学部・研究科
    総合政策・環境情報学部
    登録番号
    27529
    科目ソート
    A1001
    分野
    研究プロジェクト科目
    単位
    2単位
    K-Number
    開講年度・学期
    2021 春学期
    授業教員名
    ルロワ, パトリス 
  • 研究会B (1)

    学部・研究科
    総合政策・環境情報学部
    登録番号
    27825
    科目ソート
    A1102
    分野
    研究プロジェクト科目
    単位
    2単位
    K-Number
    開講年度・学期
    2021 秋学期
    授業教員名
    ルロワ, パトリス 
    実施形態
    オンライン(ライブ)
    授業形態
    ※「授業形態」と「能動的学修形式」の対応についてはこちらをご覧ください。
    講義, 演習, グループワーク
    曜日・時限
    水 4限
    授業で使う言語
    日本語
    研究会テーマ

    PSYCHOLOGIE

    Personality, Identity and Psychological Theories 心理学・精神分析。Dream analysis.

  • 研究会B (1)

    学部・研究科
    総合政策・環境情報学部
    登録番号
    27806
    科目ソート
    A1102
    分野
    研究プロジェクト科目
    単位
    2単位
    K-Number
    開講年度・学期
    2021 春学期
    授業教員名
    ルロワ, パトリス 
    実施形態
    オンライン(ライブ)
    授業形態
    ※「授業形態」と「能動的学修形式」の対応についてはこちらをご覧ください。
    講義, 演習, グループワーク
    曜日・時限
    水 4限
    授業で使う言語
    日本語
    研究会テーマ

    PSYCHOLOGIE

    Personality, Identity and Psychological Theories 心理学・精神分析。Dream analysis.

  • 卒業プロジェクト2

    学部・研究科
    総合政策・環境情報学部
    登録番号
    23762
    科目ソート
    A1002
    分野
    研究プロジェクト科目
    単位
    2単位
    K-Number
    開講年度・学期
    2021 秋学期
    授業教員名
    鈴木 寛 
  • 卒業プロジェクト1

    学部・研究科
    総合政策・環境情報学部
    登録番号
    23781
    科目ソート
    A1001
    分野
    研究プロジェクト科目
    単位
    2単位
    K-Number
    開講年度・学期
    2021 秋学期
    授業教員名
    鈴木 寛 
  • 卒業プロジェクト2

    学部・研究科
    総合政策・環境情報学部
    登録番号
    23815
    科目ソート
    A1002
    分野
    研究プロジェクト科目
    単位
    2単位
    K-Number
    開講年度・学期
    2021 春学期
    授業教員名
    鈴木 寛 
  • 卒業プロジェクト1

    学部・研究科
    総合政策・環境情報学部
    登録番号
    23710
    科目ソート
    A1001
    分野
    研究プロジェクト科目
    単位
    2単位
    K-Number
    開講年度・学期
    2021 春学期
    授業教員名
    鈴木 寛 
  • 卒業プロジェクト2

    学部・研究科
    総合政策・環境情報学部
    登録番号
    23648
    科目ソート
    A1002
    分野
    研究プロジェクト科目
    単位
    2単位
    K-Number
    開講年度・学期
    2021 秋学期
    授業教員名
    牛山 潤一 
  • 卒業プロジェクト1

    学部・研究科
    総合政策・環境情報学部
    登録番号
    23576
    科目ソート
    A1001
    分野
    研究プロジェクト科目
    単位
    2単位
    K-Number
    開講年度・学期
    2021 秋学期
    授業教員名
    牛山 潤一 
  • 卒業プロジェクト2

    学部・研究科
    総合政策・環境情報学部
    登録番号
    23519
    科目ソート
    A1002
    分野
    研究プロジェクト科目
    単位
    2単位
    K-Number
    開講年度・学期
    2021 春学期
    授業教員名
    牛山 潤一 

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