
(1)刑法は、刑罰という法効果とその発動ルール(犯罪成立要件)を規定します。いっぱんに、すべての犯罪に共通する要素を抽出して体系的に整序して講じる刑法総論と、各犯罪類型の特色と成立要件を検討する刑法各論とに分けて講じられています。刑法総論と各論の基本、そして刑事手続きの概要を理解します。
(2)裁判傍聴、処遇施設(少年院)、検察庁、弁護士事務所の訪問をこれまで行ってきましたが、本年度の状況に鑑み、「国際司法裏コングレス」(※)という今春に行われたオンライン会議(全五回)の視聴を組み入れて刑事司法の実際(の一側面)に触れます。
(3)試してみましょう
(a)先例的価値のある裁判例を掲載する判例集搭載判例
(b)裁判に向けて準備された事件記録(法科大学院教材)を読みます。
(c)各種試験(公務員試験、司法試験など)を検討されている方もいるので、その雰囲気を理解するために、それらの出題で基礎的理解をもとに考えることができる問題も少し解いてみたい。
(※)
https://yuji-hosono.com/alternative-justice-congress/
で視聴できます。細野さんという元会計士の方が中心となって尽力して開催されました。氷川事件という冤罪事件の元受刑者や、日産ゴーン元会長へのインタビューや、厚生労働省郵便不正事件、オリンパス粉飾決算事件などの関係当事者も参加するオンライン形式の会議記録です。