
都市の様相や経済は様々な要因で変化し、それに伴いその空間も変容する。本講座では、都市や建築の成り立ちを牽引する不動産的力学を用いて、より良い都市空間と経済の醸成に向き合うためのデザイン論と不動産理論について講義を行う。都市空間や都市経済の変容がどのような不動産メカニズムの下で起るのか、その時にどのような条件を考慮に入れ、何を目標としてその開発を行われなければならないか、を具体的な不動産開発・投資の事例(ケース・スタディ)を国内外より挙げながら考察する。 国内外の不動産開発ケース・スタディから考証し、不動産開発事業の成立ちと都市・建築空間、またその空間の使用者の経済との関わりを探る。そして近年急速に進む都市化やシェアリング・エコノミーの台頭に応用しうる不動産デザインの可能性を探る。これらを踏まえた上で、本講座はミニスタジオ形式で行い、グループワークによる最終成果物発表を行う。