
教育を基盤としたソーシャルトランスフォーメーションの実現
同上
本プロジェクトは長野県木曽郡木曽町をフィールドとして活動している。木曽町は、主に木曽、日義、開田の3地域から構成されている。この地域に住む子ども達は保育園から中学校まで 10 名程度の固定されたクラスメイトと共に時間を過ごしているため、多様性に触れる機会が少なく、進学や就職に際し、新しい環境になじめず挫折してしまうケースも多い。そこで、本プロジェクトは、信州型コミュニティスクールの一環として、「教育」を切り口とした地域活性をテーマに、生徒の多様な学びの一端を担う中で、暮らす地域のことや自分自身のことの理解促進と、世界の多様性や異文化を身近に感じるきっかけづくりの両面からのアプローチを目指した企画運営を行っている。また、木曽町は3年後には現在ある木曽町中学校、日義中学校、開田中学校の統合が決まっており、中学生同士の交流の場になることも期待している。その際、それぞれの住んでいる地域への理解を深めることも見据える。これらの目的を達成するためのワークショップとして、木曽町地域においてまちおこしの取り組みや地域魅力化に取り組む大人たちに対しインタビューを行い、「木曽町の魅力的な人カード」を作成して地域の魅力の再発見を目指している。
具体的には1日目に自分の地域の地域の概要について改めて学ぶワークショップを行う。2日目は中学生それぞれが住む地域に分かれて、フィールドワーク及びインタビューを行う。3日目は2日目にインタビューをした人たちを最終成果物としてカードという形に落とし込み、地域の方々に向けて発表、及び3校の交流会を行う。