
認知科学やその関連領域を学ぶことにより、⼈の⼼のはたらきや⾏動についての科学的な理解を深め説明することができます。こうした知識は、人間行動の理解にとどまらず、社会や産業における様々な問題解決に対して貢献することができます。この授業では、皆さんが将来直⾯するであろう実世界の問題の解決において、そうした知識を効果的かつ創造的に応⽤するために必要な素養の習得を⽬指します。
今年度は、数ある認知科学の関連研究の中から、
1) 視知覚
2) アフォーダンスとシグニファイア
3) 意思決定と認知バイアス
の3つのトピックを取り上げます。毎週、その理論的な基礎について解説し、その後、特にデザインの分野やマーケティングの分野における実践的な応⽤の有⽤性や課題についてケーススタディを交えつつ、共に考察していきます。また認知科学の知識の応用における倫理の問題に関連して、ディセプティブパターンと行動嗜癖、そしてそれらを巡る問題について検討していきたいと考えています。
また今年度の授業も、一部、PBL(Project Based Learning)形式を取り入れ、実社会の具体的な問題の解決に向けた提案を行う予定です。
特に学術的知識の実践的応⽤に強い関⼼と意欲のある⽅の参加を歓迎します。