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「社会安全政策論」とは、「犯罪を典型とする人間の反社会的行為から、個人と、個人の暮らしのための社会基盤を守る(犯罪等を統制・制御する)ための政策の在り方を研究する」ものです。
「安全」な社会は、自由な民主主義社会にとって不可欠の前提ですが、その「安全」は、所与のものとして当然に存在しているのではなく、多くの人々(個人、団体、共同体、国家など)の人為的な営みによって辛うじて維持されていることを理解していただきたいと思います。
また、「政策」として検討する以上は、「勧善懲悪」、「国家権力の抑制」といった単純な議論ではなく、政策の実現可能性を念頭に置きつつ、限られたリソースの中で、政策効果とコストのバランス、政策効果と自由・人権の制約とのバランスをいかに図るか、ということを考える必要があります。
本講義は、これらの観点から、学生諸君とともに、安全な社会を実現する政策論を探求するものです。
【学部・大学院併設科目】
この講義では、パブリック(公共)のマネジメントに関わる3つのアプローチ((1)政府(2)市場(3)コミュニティ)について、それぞれの特質と課題・限界について、理解を深めるための理論や実践モデル、直面する現状や課題、改革の考え方などを学ぶ。
少子高齢化・人口減少、経済の低迷に伴い、社会保障としての医療・介護を取り巻く状況はますます厳しくなっている。一方、どちらも成長産業とみなすこともできる。本講義は、分野横断的な視点から、医療・介護を社会システムとして扱い、政策・制度を理解することを目的とする。
日本は世界に例をみない高スピードで少子・高齢化が進んでいる。就労者人口の減少は、経済成長の足かせ要因となる一方で、高齢者人口の増加は、社会保障給付費増大の要因となっている。本授業では、そもそも社会保障制度とは何かという素朴な問いから始め、現在の諸制度に関する基礎知識、歴史を学んだ上で、未来志向の社会保障のあり方を検討する。履修者には、現行制度の成り立ちを理解した上で、制度ありきではなく、社会問題の解決と言う視点から社会保障制度のあり方を考える機会を提供したい。
本授業では、社会起業という現象を通じて、問題発見力ならびに問題解決力、およびリーダーシップの開発を目的します。一昨年までは、「社会起業家の実態と発展可能性を、理論と事例から考察する」を目的としていましたが、社会における社会起業という実態の理解が進んだことを踏まえて、「社会起業を理解する」というフェーズから、「社会起業を理解するプロセスを通じて学ぶ」というフェーズに移行することにしました。2011年から慶應SFCにて社会起業論を担当し今年で11年目となりますが、この間、社会問題の解決策である社会起業に対する世の中の理解や期待は大きく変わってきましたし、社会起業と呼ばれる事例も非常に増えてきました。社会起業が萌芽的な事象であった頃は社会起業という未知の存在をどうとらえるべきなのか、どのような価値があるのかを説明することに力点を置いていましたが、現在では社会起業という事象を理解するプロセスを通じて、問題発見力や問題解決力、そしてリーダーシップの涵養に重きを置いた授業展開を行っています。
科学や技術はこれまで大きな恩恵を私たちにもたらしてきた.その一方で,現在の知見では解くことのできない社会的課題や,科学技術そのものが社会における脅威となっている事例,そもそも科学技術では答えを出すことのできない問いが存在している.21世紀を生き,21世紀を創っていく皆さんに,これらの課題を様々な角度から考えてほしい.どう向き合うのがいいのか,そのためにどのような知識やスキルを身に付ければいいのか,自分ができることは何か.グループワークを通じてこれらを熟考する機会としたい.
In 2007, the United Nations estimated that, for the first time, more than half of the world’s population lived in cities. The ongoing urbanization of the human population represents an enormous change for our environmental, economic, social, and cultural practices. The creation and operation of cities is a leading contributor to climate change, and the way we manage architecture, infrastructure, and landscape must change if we are to avoid its worst effects. Designing sustainable cities has become an imperative. At the same time, the city is a cultural landscape. From its origins in antiquity, the city has been a place for the exchange of goods and ideas and place for us to congregate and share in the riches of a public realm. Cities are, perhaps, our greatest artistic achievement as a species.
The central question asked by this course is: how do we balance the ecological and social imperatives of our time with the cultural and aesthetic functions of the city? There is no easy answer to this question, but in our pursuit of one we will investigate theories, technologies, and practices of city making in broad terms. Historical episodes in the development of architecture, infrastructure, and urban planning will be examined to provide context for our analysis of the contemporary city as a complex system. Throughout the course, both Japanese and global examples will be considered. Key topics covered include aesthetics, demographic change, design, energy use, economics, and social patterns insofar as these influence the processes and outcomes of urbanization. Students are encouraged to be critical of the concepts presented and to form and express their own opinions.
社会起業やソーシャルビジネスは、これまで政府や市場などが解決できていない社会課題(福祉、環境対策、教育、貧困、国際協力など)の解決を目指すビジネスです。社会問題を解決するには、困難な状況にいる人と社会資源を結び付ける仕組みが必要です。その仕組みが持続できるようにビジネスの手法を活かすのが、社会起業家です。近年、気候変動やSDGsへの関心の高まりから、多くの企業もソーシャルビジネスに関心を持っています。
本授業では、社会起業を志す学生、NPO、企業、行政など幅広い組織で社会性の高い事業に取り組みたい学生を対象に、ソーシャルビジネスの発想と視点を学び、ソーシャルビジネスのプランニングを実際に行い、発表するプロセスを行います。
少しでもいい社会を創るために自ら動いていきたい学生の参画を待っています。
新製品・サービスについて、その企画から市場導入前後のマーケティング計画を作成するという課題を設定し、関連する理論とスキルを学ぶことで、マーケティングセンスと実践力を身につけ、受講者が自らの問題解決をする際のアプローチ方法のひとつとできるようになることを目指します。2時限続きで開講するの集中型授業であることを生かし、講義と演習・グループワークを組み合わせて、マーケティングと消費者研究における基礎的な概念、理論、モデルに関する実験や調査を体験する初等実験としての性格も持ち合わせます。本年度は、大学教育サービスの開発を課題としてとりあげ、「市場環境の分析と戦略」「消費者の購買意思決定」「消費パターン分析」「価格とプロモーション」「ブランド構築」および「新製品と普及」について検討します。受講者は、作成したマーケティング・プランを最終報告会でプレゼンテーションする(グループ)とともに、毎回の調査・実験についてのレポートの提出(個人)が求められます。
パブリック・リレーションズ(以降、PR)は企業だけではなく政府、NPOなどの非営利組織にとって、組織価値をあげるために重要な活動です。
この講義では、PRの定義とされている「組織体が社会(パブリック)とよりよい関係性を構築し、維持すること」を実行するためにはどうすればよいか、について主にマーケティング論、PRの歴史的変遷や事例を学び、PR戦略を構築できる基礎を座学とグループワークで体得していただきます。PRの最先端で活躍する事業者、メディア界の第一人者、メディアリテラシーに詳しい専門家をお呼びし、彼らの考えや課題などもお話いただく予定です。
演習、ミニ講義、クラス討議を通じて、交渉に関する理解を深め、能力の開発を図る。
組織論を構成する上で主要な概念であるコミュニケーションについて、多面的に理解・検討します。とくに、リーダーシップ、モチベーション、組織開発、人材育成・キャリア形成支援、異文化マネジメントなどについて理解を深めます。前半の「理論編」では、組織コミュニケーションに関する主要な諸理論を学習します。後半の「実践編」では、企業における具体事例にもとづいて、組織コミュニケーションを実践的に検討します。組織構成員の多様性が高まっていくことが避けられないなか、組織コミュニケーションの重要性はますます高まっていくと考えられます。本科目は講義形式ではありますが、理論編と実践編の二部構成とすることで、実践に活用できるレベルまで理解を深めることを目指します。
ヒューマンキャピタルとは?なぜすべての人に投資しなければならないのか?どのような成功事例があるのか?を中心に取り上げる。
コンサルティングは、企業組織の意思決定者に対して客観的第三者が専門性を持ってアドバイスや支援を行う活動です。本授業では、企業経営者および経営幹部の抱える最優先経営課題に対する解決提言を行い(場合によっては実行支援をも行うことで)企業価値を高める「経営コンサルティング」に焦点をあて、経営課題が高度化・複雑化する環境下において、コンサルティングが経営者にどのように価値を提供し得るのかをについて考察し、理解を深めることを目的とします。具体的には、グループワークの中で自らが経営課題解決に取り組むことを主軸に講義やディスカッションを通じて経営者視点をもった課題解決手法について学ぶことを目指します。
講義はCBプログラムの7⼈で担当する。
主担当者である牛山が全体のコーディネーションを⾏い、残りの6⼈の教員がそれぞれ2コマずつ担当し、講義、ワークショップ、グループワークなどを通して、⾃⾝の専⾨領域の先端的な研究を紹介する。
The concept is an important tool to organize thoughts, to communicate between people from different areas, to anchor findings when doing research, and to explain the issue. Students can use concepts as tools to do research or examine a concept for their research.
The course will go over a number of key concepts in social development including Risks, the State, Community, the Individual among others. Case studies are also employed to facilitate the understanding and the use of the concepts.
The students will be required to explore secondary resources to find relevant readings to the selected concepts and present the points taken from the readings for classroom discussions. Key reading assignments will be also provided during the course.
各授業ごとに生命科学の研究現場で活躍する研究者、または、博士課程の学生を講師に向え、研究発表に対する質疑応答を通して、研究者として基本となる考え方や研究方法の基盤を構築することを目的にする。
本授業は、大学院プロジェクトのグローバルガバナンス・リージョナルガバナンス(GR)の最先端の研究を理解することを目的としている。
本講義では大学院GRプロジェクトの担当教員およびゲスト講師が、オムニバス形式の形でそれぞれの研究分野の「最先端」の研究について講義する。 グローバルガバナンス・リージョナルガバナンスのプロジェクトがカバーするディシプリン、研究手法、アプローチ、対象地域は極めて広く、多様であり、複雑な現代を理解する上で、それらを網羅的に理解することは、問題解決への確実な一歩となるはずだ。
GRの学生には強く履修を勧めるが、他のプロジェクトの学生も歓迎する。
本講義の目的は、社会科学における事例研究の方法を身につけることである。本講義は、社会学、経営学等、人や組織、社会を研究対象として論文を執筆する者、事例研究やアクションリサーチを実施する者を対象とする。教科書や研究実践例を元に方法を学ぶと共に、ディスカッションやワーク、発表を通じて各受講者の研究の質を高める。事前課題として、教科書及び参考資料の精読と小レポートの提出を求める。①事例研究の手法を習得すること、②研究を批判的に検証する力を身につけること、③自らの研究・論文の質を高めることを目指す。
This lecture will be divided into two parts:
The first part will focus on climate risk reduction. With specific examples from different tools, the lecture will focus on climate change adaptation with cases from developing countries.
大学生は、青年期の最終段階に位置する。青年期の課題は、「自我同一性の確立」である。「私とは、何か?」について、十分に模索し、自分探しの旅を通して、「これぞ私だという私」を発見することが重要である。心のオシャレ学では、自我の発達、フロイトの精神分析、ユングの分析心理学を通して、自我を見つめ、そして、創造性や動機づけについて学び、自分の可能性を最大限伸ばしてゆく手がかりを与えてゆく。本講義の目指すところは、各自が自分のライフデザインを設計し、人生目標に向かい、自分自身の可能性を最大限伸ばすようにすることである。そして、心がオシャレといわれるような性格を形成することである。
教科書:渡辺利夫 2003 心のライフデザイン ナカニシヤ出版
40億年前に誕生したと言われる生命の起源はどのようなものだったのか。その後「突然変異と自然淘汰」だけで単細胞生物が多細胞生物になり陸に上がりヒトにまで進化した原動力とメカニズムは何なのか。さらに究極の臓器である「脳」の起源と進化についても議論します。 不安や怒り、喜びといった「感情」は脳内物質の増減によるものであり、好奇心の強さや楽観的といった「性格」には生まれつきの遺伝子が深く関与しています。またうつ病や統合失調症、さらには記憶障害や幻覚などの脳機能障害についても述べます。 最後に、「宇宙の起源と進化」という壮大な観点から生命を捉え、地球外生命体の有無や地球生命の未来について議論します。
現代のアメリカ政治について、広い視野、さまざまな角度から考えていきます。アメリカは「理念」に依拠した国家で、国の成り立ち方が日本とは大分異なっています。そのため、そもそもの政治に対する姿勢や国家観が日米では大きく異なります。そのため、日本から見ると、アメリカで起きていることの多くは不可解に見えます。なぜ、アメリカではあそこまで銃乱射事件が多いにもかかわらず、銃の規制ができないのでしょうか。また中絶が最重要の政治的争点の一つであることも不可解です。オバマから、トランプ、そしてバイデンと、全く一貫性がないようにも見えます。日本にとってアメリカは単なる「外国」ではありません。良かれ悪しかれ、第二次大戦後の日本は「アメリカの影」(加藤典洋)のもとで存在してきました。否応なしにアメリカを内面化させられているという面も否定できません。またアメリカは日本にとって唯一の同盟国でもあります。にもかかわらず、私たちはアメリカのことを十分に理解していません。本講義では、日本にとってアメリカとはどういう国かということを踏まえながら、アメリカ政治について考えていきます。
「科学」という言葉を耳慣れないと感じる人は滅多にいないでしょう。一方で正面から「“科学”って何?」と問われたとき、端的に答えられるでしょうか。
科学もまた人間の営みです。この世界を理解するために人間が編みだした方法のひとつです。現在、私たちの文明はそれなしには維持できないほどに科学に依存していますが、科学がほかの方法よりも成功できたのはなぜでしょうか。ほかの方法にはない科学の特長とはなんでしょうか。科学の進歩を振り返りつつ自分なりの答えを探ってください。