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Touch Lab 1: Touch Fab / 触楽とものづくり
触れることの基礎科学知見を応用しながら、デジタルファブリケーション技術を利用した触感/身体感覚表現の拡張を目指すのが本研究会の目的です。これまでにわかってきた心理学・神経科学・工学の知見を適切に組み合わせながら、触れることの価値を自分なりに見出し、社会に提案・広める実践研究を行います。また、フィールドワークやワークショップ開催を通じた触感価値伝達も研究対象として含みます。
Rebooting Personal Computing
20世紀終盤からのモバイル・コンピューティング〜ユビキタス・コンピューティングの流れによって、コンピュータは高速化、大容量化、小型化、ワイヤレス化が進展し、個人個人に最適化することで、我々の日常の生活の中に広く浸透しています。しかしながら、例えばICT/AIシステムが作り出す爆発的な量の情報によって我々人間が情報過多に陥ったり、個々人の最適化された情報の提供 (例:SNS上で提供されるニュース記事のAIによる個人最適化) が我々の接触する情報に歪みを生じさせ、人々の思考に影響が出たり、コミュニティが分断するなど、現在の典型的な情報システムのアーキテクチャが生み出している問題が多いのも事実です。
本研究では常に今後10年以上の未来を見据え、「パーソナル・ビッグデータのセンシング→ビッグ・データ解析→個人に最適化する情報の提供」という典型的な個人志向のアーキテクチャとは別の、より新たな情報システム・アーキテクチャに関する研究開発を行います。
Human-centered Computing for Cyber-Physical Well-Being
人や集団のwellbeingのための20世紀終盤からのモバイル・コンピューティング〜ユビキタス・コンピューティングの流れによって、コンピュータは高速化、大容量化、小型化、ワイヤレス化が進展し、我々の日常の生活の中に広く浸透しています。本研究では常に今後10年以上の未来を見据え、未来のにおける我々の(物理空間およびサイバー空間両方での)生活における、心・身・社会的なウェルビーイングを新たに定義し、それを実現するICT/AI等技術を研究開発していきます。
行政研究のフロンティア
本研究会は、行政研究の最先端を追い求めることを目的とします。学生は、英語文献を読みながら、先端行政研究とは何かを学びます。文献レビューをもとに、現代行政の課題を1つ選択し、教員とともに研究アプローチを発展させます。
研究会のもう1つの活動は、フィールドワークです。具体的には、教員が委員を務める藤沢シティ・プロジェクトへの従事、山梨・新潟・青森などの人口減少の進む地域での調査などを実施します。
行政研究のフロンティア
本研究会は、行政研究の最先端を追い求めることを目的とします。学生は、英語文献を読みながら、先端行政研究とは何かを学びます。文献レビューをもとに、現代行政の課題を1つ選択し、教員とともに研究アプローチを発展させます。
研究会のもう1つの活動は、フィールドワークです。具体的には、教員が委員を務める藤沢シティ・プロジェクトへの従事、山梨・新潟・青森などの人口減少の進む地域での調査などを実施します。
プログラミング, 数学
本研究会は広い意味での「数学と計算機」をテーマとしています. 今学期は(A)機械学習と(B)ジェネラティブアートを主題に, 数学的な諸原理を組み込んだ解析・表現を学習します.
以下は大まかな予定であり, 学生の予備知識や興味に応じて変更する場合があります. 学生は(A)か(B)のどちらかのグループに属してもらいます. (A)TensorFlow.jsに関する文献(1,2)の輪読+オンライン教材を使った発展的学習. (B)Generative Designに関する参考文献(4)の輪読+作品制作. 予備知識が足りていない場合は個別の学習も考えられます.
関係する話題に関して担当教員やゲスト教員が講義を行うことも考えています.
数学, 数理物理学
本研究会は広い意味での「数学」をテーマとしています. 数学はあらゆる学問の基礎となる汎用性が高い"古くて新しい"学問です. 実際, 純粋な学問として長い歴史を持つ一方で, 物理学, 工学, 情報学といった現代情報社会の基礎分野にも深い影響を与えてきました.
本研究会では, 学期初めに研究テーマを決めて, グループごとに関係する文献や論文の輪読を行います(個人で学習を進めることも可能です). 担当教員の専門は代数学, 幾何学, 数理物理学ですが, 研究会で扱う内容は学生の予備知識と興味に応じて柔軟に対応します. 基礎から応用までを幅広くカバーする多様性のある研究会を目指します.
これまで扱った話題: 群環体, 微分幾何, 多様体論, 微分方程式, 深層学習, 数理論理学, 流体力学, グラフ理論, 数理パズル, 複素関数論, 構成的型理論, GANの数理, 金融工学, 量子力学, 表現論
Islamic and Arabic Studies
In this seminar, we are going to tackle topics related to Islamic and Arabic studies.
インターネットリサーチ
本研究プロジェクトは、インターネットを前提とした技術、および社会のあり方について研究を行う。技術面では、通信システム、分散計算機環境、Webアーキテクチャ、センサーネットワーク技術、ビッグデータシステム、Internet of Things や Future Internet 技術など、プロトコルやシステム、その応用と展開についての実装と実証を目指す研究活動を行う。社会面では、インターネットを前提とした時代の新しい約束やルールについて検討し、インターネットの研究を通して「未来の社会をどう創っていくか」を考え、実践する。
本研究プロジェクトは本学の大学院プロジェクト科目(モバイル広域ネットワーク)やSFC研究所の各種ラボ(インターネットリサーチラボ、Auto-IDラボ等)、IETF・W3C・ISO等の国際標準化団体と協働するとともに、日本国内外との民間企業や他大学と共同で研究活動を行っている。
インターネットリサーチ
本研究プロジェクトは、インターネットを前提とした技術、および社会のあり方について研究を行う。技術面では、通信システム、分散計算機環境、Webアーキテクチャ、センサーネットワーク技術、ビッグデータシステム、Internet of Things や Future Internet 技術など、プロトコルやシステム、その応用と展開についての実装と実証を目指す研究活動を行う。社会面では、インターネットを前提とした時代の新しい約束やルールについて検討し、インターネットの研究を通して「未来の社会をどう創っていくか」を考え、実践する。
本研究プロジェクトは本学の大学院プロジェクト科目(モバイル広域ネットワーク)やSFC研究所の各種ラボ(インターネットリサーチラボ、Auto-IDラボ等)、IETF・W3C・ISO等の国際標準化団体と協働するとともに、日本国内外との民間企業や他大学と共同で研究活動を行っている。
Bilingualism and Heritage Languages
This seminar will introduce the main concepts of bilingual education including its types, factors and variables. We will analyze bilingual education policies and practices. The students will develop an understanding of bilingual education and analyze the language policies and practices to promote language maintenance and revitalization of the heritage language among ethnic minorities.
日本・アフリカに学ぶレジリエントな人間と環境共生
アフリカ研究会はグループワーク中心の研究会でアフリカの人々がどのように環境と共生し、またレジリエンスをつけているかについてみんなで理解を深め、その集合的な理解を日本社会へ“還元”することを目的とする。昨年までのアフリカ研究会はアフリカの植生や生態系について研究、外部の公共施設で企画展示を行った。
Touch Lab 2: Touch Science / 触覚の科学
触れることや身体感覚の科学を研究することが本研究会の目的です。触覚を想起させる感覚イメージについても、研究会のトピックに含みます。心理実験や官能評価手法を用いた触感評価実験、生体計測を活用した生理心理実験が主な研究手法ですが、それらのデータを数理科学的に研究することにも取り組みんでいます。
臨床と教育
臨床と聞くと医療分野を思い浮かべる人が多いかもしれません。しかし教育においても臨床はとても重要な営みです。教育における臨床とは、学んでいる人にしっかりと寄り添い、その人の普段意識をしない声にならない声をしっかりと聞き取ることを意味します。
たとえばある効果的な学習方法があるとしましょう。その方法で95%の人がスキルを身につけられるとしましょう。このようなケースにおいて、臨床における教育は、95%を100%へと精度をあげていく教育ではありません。そうではなく5%のこぼれ落ちるかにみえる学習者のために、彼らに寄り添い、一般化できない学びに言葉を与えていくことが臨床の目的です。
個々の学習者にとってかけがえのない体験を意識化する=個別性を認識することこそ、これからの教育に求められていることだと考えています。
もちろん教育は個人的な体験だけにとどまりません。むしろ自分が変わってゆくなかで、自分と他者、自分と異なる世界との関係をどう作り上げていくか、「異なるものとの関わり方」にも必然的に目を向けてゆくことになります。例えば異文化間教育の意義もこの点にあります。
この研究会では「学習者に声を丁寧に聞き取る行為」を臨床と名づけ、人々の学びの道程に付き添って、観察し、そして人々の学びの継続の意義の深さを研究することを目指します。
担当者の教育分野は外国語ですが、それ以外の分野についても研究計画書で判断して、研究会の他の学生と協働しながら進められると判断すれば、選考の対象とします。
ちなみに21年度の4年生の卒論テーマは以下の通りです。
・セミリンガルとバイリンガル
・地方公立高校における進路指導
・学生寮における関係性と自立
・新人教師からみた教職課程
・帰国子女はいつ帰国子女をやめるのか
この授業では下記のような基礎的な教科書を輪読する。
Probabilistic Machine Learning: An Introduction by Kevin Patrick Murphy. MIT Press, February 2022.
Computer Systems: A Programmer's Perspective, 3/E (CS:APP3e) by Randal E. Bryant and David R. O'Hallaron.
研究会の時間では、次の本を輪読します。その他、場合によっては個別の学習指導あるいは研究指導を行います。
Gerhard Weikum and Gottfried Vossen. 2001. Transactional Information Systems: Theory, Algorithms, and the Practice of Concurrency Control and Recovery. Morgan Kaufmann Publishers Inc., San Francisco, CA, USA.
ヘルスコミュニケーションの理論と実践
当研究会は、人とコミュニティに着目し、様々な社会科学的アプローチを融合し、ヘルスケアを取り巻く様々な問題を解決するための研究を行う場である。この「ヘルスコミュニケーションの理論と実践」は、人々の健康にインパクトを与えうる様々な働きかけの理論と方法である「ヘルスコミュニケーション」について学んでいく。
人々がより健康に生きる、その手段としてのコミュニケーションは、各国で社会的な要請に応えるかたちで、新しいメディアや手法も効果的に取り入れながら、ダイナミックに発展し続けてきた。たとえば今日、深刻な健康課題を抱えている人の多くは、社会的・経済的・環境的な複数の課題を抱えていることが多い。そうした健康課題を解決するには、本人に正しい知識(エビデンス)を伝えるだけでは不十分で、当事者をとりまく周囲の人々への働きかけをしたり、さらには社会的な環境を変えていくために政策担当者等のステークホルダーに対しても問題の重要性を訴えることも必要となる。
研究会では、健康・医療のコミュニケーションを効果的に行うための基本的な理論と概念、さらに実践を研究として結実させる方法を実例とともに学ぶ。社会において顕著なヘルスコミュニケーションの実践をしている外部講師も予定している。医療および公衆衛生、健康・医療政策に関心があり、人々の健康の問題を多様なアクターとともに理解し協働して解決する戦略、スキル、方法、アプローチを学びたい意欲ある者を歓迎する。
この研究会は、履修者が自分の研究テーマについて発表し、それについて担当者のコメントと関連講義、そして全体の討論を行なうという、いわば通常の大学などでよく行なわれるゼミ形式で進行させる。研究テーマについては各自の関心によるものでよいが、近代日本社会の問題点を問う社会科学的なテーマであることが望ましい。担当者は社会学・思想史・歴史学などの分野では指導できるが、昨年以前の研究会でどのような研究発表がなされていたかは、研究会ホームページhttps://oguma.sfc.keio.ac.jp/sotsugyouronbun.html を参照してもらいたい。
なお、担当者の卒業プロジェクトを履修している者、担当者の指導で卒論を書きたい者は必修である。
昨年度秋学期は2010年代の社会学の文献、今年度春学期はマルクスの著作を集中的に読んだ。それらを踏まえて、2022年度秋学期は、現代日本を対象とした主に質的調査による社会学の実証研究と、それらの理論的基盤ともなった古典的著作を両翼に据えて、中間を「現代社会における自我と他者」を生涯のテーマとした見田宗介の著作で架橋するという構成を考えた。若年層の非正規労働者や地方移住者、部活動、沖縄とヤンキーなど、現代日本の質的調査から入り、日本を対象に量的・質的調査と理論分析の限界を見極めようとした見田氏の著作を経て、古典的な著作を二回ずつに分けて読む。参加者は、現代日本の状況に理解を深めつつ、それを調査する社会学的な方法論を学び、さらに理論的な古典までを読み解く力をつけることができるだろう。
こうした社会学文献を読み、討論していく。毎回一人の受講者に20~25分程度の報告と論点提起をしてもらったうえで、担当者の追加の講義を行い、受講者がみな討議する。 担当者の「現代社会理論」を読んでいれば内容は読解可能であり、また読みやすい本が多いので、全員が課題図書を読了していることを前提に、受講者相互のディスカッションや教員との質疑応答を重視していきたい。
生命進化のシンギュラリティ(先端生命科学)
いま存在する生命システムのデザインが、他ではない「この」デザインへと至った経緯を、論理的推論と計算モデルを用いて推定します。
E-Cellプロジェクト(先端生命科学)
細胞、組織などの生命現象をモデル化し、複雑で巧妙な生命システムのしくみを探りだします。
システム生物学入門(先端生命科学)
■はじめに:「先端生命科学系列」の9つの研究会(冨田・内藤・黒田・金井・曽我・荒川・鈴木・辻本・Hirayama)は 合同で運営しています。また大学院のプロジェクト科目(先端生命科学)とも合同に運営しているため、学部生、大学院生そして教員が一緒になって研究を進めます。先端生命科学系列研究会の新規履修希望
者は全員まず「システム生物学入門(先端生命科学):冨田勝担当」を履修してください。
研究内容:「システム生物学」は生物を統合的に理解することを目指す学問で、生命現象の本質に迫る重要な分野として近年注目を集めています。SFCは21年前からこの分野を開拓してきた世界的なパイオニアです。システム生物学の応用分野は医科学・地球環境・食品から生命の起源・進化の解明まで、無限に広がっています。
独自に開発した代謝物質の一斉測定法(メタボローム)など、鶴岡キャンパスに
設立された先端生命科学研究所の世界最先端の実験施設を利用することができます。
研究ハイライト:http://www.iab.keio.ac.jp/
システム生物学入門(先端生命科学)
■はじめに:「先端生命科学系列」の9つの研究会(冨田・内藤・黒田・金井・曽我・荒川・鈴木・辻本・平山)は、合同で運営しています。また大学院のプロジェクト科目(先端生命科学)とも合同に運営しているため、学部生、大学院生そして教員が一緒になって研究を進めます。先端生命科学系列研究会の新規履修希望者は全員まず「システム生物学入門(先端生命科学):冨田勝担当」を履修してください。
研究内容:「システム生物学入門(先端生命科学)」生命は複雑すぎて、その全体像を理解することは到底不可能だと思われていました。しかし21世紀に入り、ゲノムをはじめとする大量の生物情報が解析可能になったことから、ITを駆使することで生命を理解することが夢でなくなりました。
「システム生物学」は生物を統合的に理解することを目指す学問で、生命現象の本質に迫る重要な分野として近年注目を集めています。SFCは21年前からこの分野を開拓してきた世界的なパイオニアです。
システム生物学の応用分野は医科学・地球環境・食品から生命の起源・進化の解明まで、無限に広がっています。「生命科学を通して医学に貢献したい」「バイオ燃料を実用化して地球環境に貢献したい」「生命進化の謎を解き明かしたい」。そんな高い志を持つ君の夢実現はこの研究会から始まります。
研究ハイライト:http://www.iab.keio.ac.jp/
パースペクティブ2050
月曜5限にSFCで開講します。
○この研究会の目的は、履修者が卒業後に困難な課題を解決していくためのスキル(HOW)の育成に特化します。
〇具体的にどういうスキルを磨くのか?
①表面的な事件や問題の背後によこたわる本当の課題を見抜く洞察力 ②社会的な課題を解決する分析力、③個人や集団の活動を社会変革のうねりに増幅する力(発信力、交渉力)等です。より具体的には、フィールドワーク、インタビュー、速読、レポートライティング、グループ討議、プレゼン(資料作成、説明・発表)等の実践スキルの醸成と脳の筋トレです。これらを通じて改革とイノベーションを率いる課題解決能力を醸成します。
○進め方:毎週の輪読と輪読にちなむグループワークの二本立てで取り組みます。輪読は毎週1冊のペースでリベラルアーツの名著や基礎文献を決めて全員が同じものを読み、各人がミニレポートを書いてきます。それをもとに毎週の授業ではチームで討議、さらにそれに基づくクラス討議を行います。なおグループワークについては学期末にOBOGや研究パートナーに向けた研究成果の発表を行います。
〇どういう本を読むのか
今期は2050年の未来を読み解くべく、広く文明論、世界史、地政学からテクノロジーまで視座を広げて古典を含む名著を選び、洞察の射程を広くとります。分野的には約10冊は全員共通文献として読み(履修予定者と相談して選択)、残りはグルワでカバーします。
参考1:過去の本研究会のテーマ
社会思想史の本を主に読んできました。すなわち、ギリシャ、近代啓蒙主義の政治思想、社会思想、比較文明論、歴史、経済史、社会学、心理学、国際関係などです。なお純粋哲学書は読みません。あくまで現実の世の中はどうなっているのか、どうなるのかを探求する書籍を選んできました。例えばこれまでにはロック(「市民政府論」)、アダム・スミス(「国富論」)、ルソー(「人間不平等起源論」)、ハンナ・アレント(「人間の条件」)、JSミル(「自由論」)、プラトン、アリストテレス、カント、ヘーゲルなどを読みました。 なお時折、最近の名著(「暴走する資本主義」「コミュニティを問い直す」等)も読みます。日本論や昭和史の本、東洋史、東洋哲学も読みます。例えば老荘思想、儒学、内藤湖南、網野義彦、宮本常一、等の本です。なお一部を抜粋してよむときもあります。
言語と思想、言語と芸術
「芸術はこの私たちの生活世界をどのような新しい相貌のもとで示してくれるか」。研究会の根底にあるのはこの問いです。芸術作品がこの「新しさ」を持ちうる限りにおいて、芸術作品自体の「古さ・新しさ」は問題になりません。芸術は、それに接する人間によってたえず命を吹き込まれる存在です。 芸術作品が、私たちの認識を更新してくれる限りにおいて、芸術は決して私たちが生きているこの世界と切り離されたところに存在することはありません。私たちが当然とみなしているこの世界に、根本的な疑問を投げかける契機となるもの、それが芸術作品です。 この研究会は、芸術と人間と世界の関係のありかたを探究していくことを目的とします。とはいえ、抽象的な言語遊戯や、単なる趣味のおしゃべりでは研究となりません。自らの関心対象を具体的に定め、歴史的、社会的文脈にきちんと置くとともに、作品の細部に至るまで丁寧に分析、考察することが求められます。またその考察の結果を、厳密でありつつも、他者と共有できる平明な言葉を用いて、表現することが、大学という場所では大切になります。 この人間の芸術創造を広く探究していこうと考えている人のための研究会です。
具体的には次のようなアプローチの研究を行う事ができます。
表象論:文学作品や、絵画にこめられている文化的文脈や、作品を創造するにあたっての表現・技法の問題を扱う。 物語論:人間の持つ世界の意味付けという能力を通して、人間の世界認識のあり方を考える。 言語思想論:記号論や、意味論などの枠組みを通して、特に文学テキストを分析する。 芸術論:人間の想像力、精神のあり方を芸術作品を通して探る。 特に時代と切り結ぶ芸術のあり方を考える