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まちづくり、コミュニティヘルスや地域包括ケア、地域防災、地域スポーツの組織づくり、コミュニティスクール、子どもや高齢者の居場所づくりなど、ヒューマンサービスの諸課題をコミュニティにより解決しようとする試みへの社会的関心の高まりがある。しかし他方において、理論的・実証的な研究蓄積、政策的な含意の導出には至っていないという現実がある。
本プログラムでは、こうしたヒューマンサービス分野におけるコミュニティ・ソリューションの意義、可能性、課題を関心の中心に据え、5-10年のスパンで新たな学際的な研究・教育領域の確立を目指す
「身体化デザイン」プログラム
高度に情報化され、構築された社会で人と人が共存して生活する現代、時間も空間も人間の行動そのものも人間のスケールを凌駕する環境の中で私達は日々の生活を送ることを余儀なくされている。しかし人間の制御可能な範囲を越えた事態に対する高度に複雑化したシステムに依存した現代社会には、それに起因する問題が多発している。
現代のネット社会における匿名性の横行、死に対する体験の不足からくる殺傷に対する意識の欠如など、人間の成長過程における「自分」と環境との実体的な関係の再構築の必要性が語られて久しい。
建築・都市環境の分野では、高度に専門化され分業化された建築技術に根ざした集団による都市建築物の構築により、誰の認識下にも入らないが為に放置され結果として安全性を欠いた建築物が出現するという事態や、自分とそれを取り巻く集団としてのコミュニティへの介入がなくなることによる住民の孤立、都市生活の安全性の欠如などがそれらであろう。今までの社会では自分が積極的に関わることで成り立っていたことが徐々に他人事にされてしまっているという人任せの志向と深く関係している。
この現代社会における他人事意識を理解し、その問題に直接的に答えるためには、その問題の最も根幹にある人間の身体性そのものの意味を問い直す必要があるのではないだろうか。自分の身体と心を良く理解し、自分の力でできる或はできないという能力の限界を知り、自分なりの解決方法を獲得し、自分の身の丈にあった人間関係を構築する。このように、自分を理解する者同士の作る豊かな人間集団としての社会構築を目指すためには、人間の「身体」に今一度立ち返って、あらゆる分野の、人間とそれを取り巻く環境との関係の再検証を行なうことが求められている。そのためのアプローチを身体化デザインとして提案する。
グローバル化や情報化に伴い、ダイナミックかつ急速に変化を遂げる世界の中で、人類社会共通の平和と繁栄を実現するグローバルなガバナンスの構築が望まれる。本プロジェクトは、地域研究を方法論に用いて現実世界が抱える様々な課題を明らかにし、解決策を探る。ここで言う地域研究とは、特定の地域で実際に観察されることからその地域固有の特徴や問題を明らかにすることだけでなく、地域を超えて援用できる普遍性の高い法則を見つけ特定の地域から世界全体や人類全体に考えを巡らせる、いわば「新しい地域研究」(①)である。具体的には、東南アジアから中央アジア、コーカサス、南アジア、西アジア、そして中東・北アフリカに至る広域のアジア圏を中心にフィールド・ワークを重視した研究を行うことで、地域固有の論理・価値観・文化を明らかにしながら課題に迫り、同時に特定の地域を超えて人類がつながり、共存するためのガバナンスの在り方を模索する。
思考・感情・学習・知覚・運動など、我々人間の日々の生活の基盤となる機能のすべては、神経ネットワークを介した脳と身体のインタラクションによって成り立っている。言い換えれば、「脳・身体を科学する」ことは「人間とは何か?」という、我々人類にとって普遍の問いを理解するために本質的な手法である。
本プロジェクトでは、医療・スポーツ・音楽・文化活動・経済活動などを脳と身体がどのような機序で制御しているのか、その理を学ぶ方法論を体得するとともに、学生自身の論理的思考能力を確立・深化させていく。
原則、先端生命科学研究会もしくはバイオ系の研究会に属している修士課程の学生は必修とします。アカデミックプロジェクト・先端生命科学Aと先端生命科学Bは平行して実施しますので、必ず両方とも履修して下さい。
本授業は修士卒業生に相応しいプレゼンスキルを身につけること、生命科学に関する分野を超えた幅広い知識を身につけること、そして、バイオ系の修士学生同士の横の連携を強めることを目的として実施しています。この過程を通して、参加者全員が知識を深めると共に、一体感をもって、それぞれの研究に邁進できる状況をつくります。
ネットワーク環境を前提として、われわれの「移動」に関わる諸側面の再編がすすんでいる。ソーシャルメディアにおいては、位置情報はもとより行動軌跡やアクセス履歴といった情報の活用が進み、われわれのコミュニケーションや人間関係を変容させている。
本プロジェクトは、Buscher、Urry、Witchgerら(2011)が提案する「モバイル・メソッド」の視座や「ロケーティブ・メディア(locative media)」研究(たとえばWilken & Goggin, 2014)の動向をふまえて、人、モノ、情報、アイデア等の「移動」に関わる調査・研究と、デザインリサーチやソーシャルファブリケーション領域との接続を試みるものである。「モバイル・メソッド」では、おもに地理学、社会学をベースにしながら、人びとが日常のなかで(時には不可避的に)生成し続けている多様な「生活記録(life document)」の理解と、方法論の開発、調査・研究の設計等について探究する。
2022年度はSFC周辺の地域に目を向ける。都心から離れた土地にあるSFCはわれわれに「移動」を強いる施設であり、その探求に相応しい。いわゆるコロナ禍は私たちの移動を大きく制限したが、それによって働くことや住むことの多様な可能性が示されもした。キャンパスと周辺地域を対象にその可能性を探りたい。
初回授業はオンキャンパス(SFC、10月6日(木曜日)4-5限(14:45-18:00)、ドコモハウス)で実施予定、ただし情勢によってはオンラインとなる可能性もあるため、事前にSOLのアナウンスを参照すること。
ネットワーク環境を前提として、われわれの「移動」に関わる諸側面の再編がすすんでいる。ソーシャルメディアにおいては、位置情報はもとより行動軌跡やアクセス履歴といった情報の活用が進み、われわれのコミュニケーションや人間関係を変容させている。
本プロジェクトは、Buscher、Urry、Witchgerら(2011)が提案する「モバイル・メソッド」の視座や「ロケーティブ・メディア(locative media)」研究(たとえばWilken & Goggin, 2014)の動向をふまえて、人、モノ、情報、アイデア等の「移動」に関わる調査・研究と、デザインリサーチやソーシャルファブリケーション領域との接続を試みるものである。「モバイル・メソッド」では、おもに地理学、社会学をベースにしながら、人びとが日常のなかで(時には不可避的に)生成し続けている多様な「生活記録(life document)」の理解と、方法論の開発、調査・研究の設計等について探究する。
2022年度はSFC周辺の地域に目を向ける。都心から離れた土地にあるSFCはわれわれに「移動」を強いる施設であり、その探求に相応しい。いわゆるコロナ禍は私たちの移動を大きく制限したが、それによって働くことや住むことの多様な可能性が示されもした。キャンパスと周辺地域を対象にその可能性を探りたい。
本APは、別に開講されている「モバイルメソッド(プラクティス)」と連携して実施する。「モバイルメソッド(セオリー)」は主に文献や事例のリサーチとスタディを通じて方法論の開発、調査・研究の設計などの理論的研究に主眼を置き、「モバイルメソッド(プラクティス)」はその知見を実空間に応用することを試みる。「モバイルメソッド(プラクティス)」では、本APでの理論的動機にもとづいて実際に製作・設置・作動を繰り返し研究を円環的に構成する。履修者はこれら2つのプロジェクトに登録すること。
担当:
メンバー 加藤文俊・石川初
サブメンバー 水野大二郎(政策・メディア研究科 特別招聘教授)
VUCA(Volatility、Uncertainty、Complexity、Ambiguity)時代におけるプロジェクトは、俯瞰した能力に留まらず多様性を受け入れられる多面的なアプローチと、個々人の強い志と哲学を持って取り組む基礎研究を軸に展開していく高次元の能力を要求される。人が営む社会を支える基盤は、情報通信・流通技術の飛躍的な発展により、これまでの重厚長大なインフラから、個別具体的な農・食・生活・健康・ライフラインを支えることが可能となってきた。 我々が考える社会システム学を通して科学・技術そして政策のいずれもの専門性を有し、真のロジスティックス(モノと情報の流れ)が実現する社会的共有価値の創造を目指すAPを設置する。
* コンピュータやネットワークが広く誰にでも利用されるようになってきたが、昔ながらの不便で使いにくいシステムやサービスはまだまだ多いし、複雑すぎて使えない新しいサービスも多い。
* 小型コンピュータ技術・センサ技術・無線通信技術のようなハードウェアの進化に加え、検索技術・視覚化技術・人工知能のようなソフトウェア技術やそれらを融合したAR技術・VR技術などを誰もが使えるようになってきた現在、全く新しい方法でコンピュータと共存する可能性が高まってきている。
* 新しいユーザインタフェースシステムやデザイン手法の工夫により、誰でも簡単に高度な機能を利用できるユニバーサルなシステムを構築する手法について学ぶ。
グローバリズムもしくはグローバリゼーションとナショナリズムの関係をめぐる議論については、対立的な関係にあるとする立場や、両者は共犯関係にあるとする考え方がある。基本的に、前者が、貿易自由化問題に典型的に見られるように、グローバリゼーション=世界の均質化やグローバルスタンダードに対抗するナショナリズム=国民文化や国益の擁護を前提とするのに対し、後者は、グローバリゼーションもナショナリズムも、経済や文化・社会の均質化という意味では同じ現象であり、それが国境を跨いで生起する場合にグローバリゼーションと呼ばれるにすぎず、ナショナリズムはグローバルな他者との接触によって生ずるという意味において、両者は互いに高めあう補完的な関係にあると捉える。そして、グローバリゼーションはグローバルなレベルでの均質化を促進すると同時に、国内では格差を助長するというパラドキシカルな現象でもあるとも指摘する。したがって、国内ではサブナショナルなレベルでの反グローバリゼーション・反ナショナルな運動が活発化するというローカリズムも予想される。
本プロジェクトの基本的な視座は、グローバリズムをナショナリズムやローカリズムに対立させて二者択一を迫るような議論は不毛であり、現実をも反映していないのではないかというものである。グローバリズムとナショナリズム・ローカリズムは、対立と共犯(依存)という二重の関係性の中に置かれると考えるからである。
以上をふまえ、本プロジェクトでは、イデオロギーとして語られることの多いグローバリゼーションとナショナリズム・ローカリズムの関係を地域や事例に即して具体的に考察するため、さまざまな国・地域におけるグローバリゼーションとナショナリズム・ローカリズムの相互作用(融合・対立)、それぞれの変容、およびその中における国家(政府)・市民社会・共同体などの組織の役割・機能について比較分析することを目的とする。
具体的には、各自の研究発表および文献の紹介・輪読を中心にして授業をすすめる。なお、担当者3人の現在の研究テーマは、田島が中国の宗教系NPOの社会福祉活動と市民社会形成の可能性、鄭が中国の農村問題と中国現代史である。
アカデミックプロジェクト「安全保障」では、さまざまな観点・専門分野から安全保障にアプローチすることで、新たな安全保障研究の構築を目指す。AIやドローン、ビッグデータといった分野の発展が安全保障にいかなる影響を及ぼすのか、あるいは、核兵器、通常兵器、宇宙、サイバーといったドメインを横断、ないし複数のドメインにまたがる(cross-domain / multi-domain)安全保障をいかに構想していくのか。新しい分野と古典的な研究分野の相互作用にも着目していきたい。
アカデミックプロジェクト「安全保障」では、さまざまな観点・専門分野から安全保障にアプローチすることで、新たな安全保障研究の構築を目指す。AIやドローン、ビッグデータといった分野の発展が安全保障にいかなる影響を及ぼすのか、あるいは、核兵器、通常兵器、宇宙、サイバーといったドメインを横断、ないし複数のドメインにまたがる(cross-domain / multi-domain)安全保障をいかに構想していくのか。新しい分野と古典的な研究分野の相互作用にも着目していきたい。
このアカデミックプロジェクトは、人やモノのモビリティに関する研究プロジェクトです。主な研究テーマ:スマートモビリティ、スマートシティ、スマートツーリズム、スポーツアナリティクスといった先端モビリティと社会に関する研究。自動運転や無人機などの次世代モビリティに関する研究。空間情報技術やデータサイエンスを活用したフィジカル・サイバー空間上のモビリティ情報の解析。
このアカデミックプロジェクトは、人やモノのモビリティに関する研究プロジェクトです。主な研究テーマ:スマートモビリティ、スマートシティ、スマートツーリズム、スポーツアナリティクスといった先端モビリティと社会に関する研究。自動運転や無人機などの次世代モビリティに関する研究。空間情報技術やデータサイエンスを活用したフィジカル・サイバー空間上のモビリティ情報の解析。
本プロジェクトの主な関心事は、ソーシャルイノベーション(=新しい発想による社会変革)という観点と、コミュニティ・ソリューション(=コミュニティによる問題解決)という方法論です。経済システムの背後に文化的文脈が存在していたり、自発的に形成された消費者コミュニティが企業活動にとっての決定的な成功要因になっていたり、従来「弱さ」と考えられていた要素が実は問題解決の鍵になっていたりするといった、社会・経済・文化・技術を縦断したアプローチに着目をします。ゲーム理論、ソーシャルキャピタル論、結・講・座といった伝統的な組織論、コミュニティ評価手法、ソーシャル・マーケティング、スポーツビジネス、政策によるイノベーションなどを対象にした、実証研究、理論構築、政策提案、システムデザインやツール開発、フィールドワークなどを行います。
本プロジェクトの主な関心事は、ソーシャルイノベーション(=新しい発想による社会変革)という観点と、コミュニティ・ソリューション(=コミュニティによる問題解決)という方法論です。経済システムの背後に文化的文脈が存在していたり、自発的に形成された消費者コミュニティが企業活動にとっての決定的な成功要因になっていたり、従来「弱さ」と考えられていた要素が実は問題解決の鍵になっていたりするといった、社会・経済・文化・技術を縦断したアプローチに着目をします。ゲーム理論、ソーシャルキャピタル論、結・講・座といった伝統的な組織論、コミュニティ評価手法、ソーシャル・マーケティング、スポーツビジネス、政策によるイノベーションなどを対象にした、実証研究、理論構築、政策提案、システムデザインやツール開発、フィールドワークなどを行います。
本アカデミックプロジェクトでは、認知科学、特に言語、発達、思考についてのトピックを中心に、論文講読、実験デザイン、分析の手法などを学ぶ
センサやアクチュエータと共にコンピュータは環境に埋め込まれつつあります.これにより人工物は自然物と同一化しつつあり,コンピュータはこれまでになく世界を制御しつつあります.近年のコンピュータサイエンスの急速な進展は,理論とデータによりもたらされました.我々はこれらを進展すべく,(1)脳神経科学や自然計算に基づく新理論と(2)超大規模データ処理技術を探求します.