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人口学は、出生・死亡・移動などの人口動態(ポピュレーションダイナミクス)と社会・文化・経済との関係を広く研究する学問で、社会学、経済学、政治学、疫学、人類学などと密接に関連しています。この授業では、特に社会学に隣接する分野である社会人口学の視点から、人口学の初歩を学びます。授業では人口学の主要な指標(例:平均寿命、合計特殊出生率)、概念(例:コーホート)、理論(例:人口転換理論)について解説し、社会人口学の重要な研究成果も紹介します。さらに、理解を深めるために、講義だけでなく、グループでの分析・計算演習も実施する予定です。
ザ・インダストリアス・シティ
本研究会では、2021年に出版された書籍『ザ・インダストリアス・シティ』のテーマをさらに研究していく。
“都市はもともと、生産と商い、働くことと住むことが物理的、機能的に一体化した場所であった。近代産業の勃興に伴い、これらの機能を空間的に分離するためのゾーニング規制が導入されたに過ぎない。しかし、産業がデジタル化され、エミッションフリー化が進み、大量生産よりもイノベーションに基づくようになったとき、こうした規制ははたしてどのような役割を果たすのだろうか。どのように働くことと住むことを組み合わせれば、モビリティとエネルギー消費をより持続可能なものにすることができるのか。また、デジタル・ディスラプション、移民、人口動態の変化を特徴とする不安定な世界において、社会的公平性とレジリエンスに基づく都市圏を創造するチャンスはどこにあるのか。" (The Industrious City, 2021, Lars Müller Publisher)。
『ザ・インダストリアス・シティ』では、スイスのポリセントリックな都市景観を例に、生産、サービス、レジャー、生活の間にどのような新たな相乗効果を見出すことができるかを探求した。本研究会では、日本国内のケース、地方都市や過疎地において同様の研究を試みる。
アメリカは日本にとって最も身近でもうすでに十分に知っていると思われがちな対象ですが、一方で誤解が放置されやすい対象でもあります。「アメリカ」といったときにそれは何を指すのでしょうか。メディア報道では現政権、特に外交当局の方針を指すことが多いですが、現実には連邦議会は大統領府と違う意思を持ちますし、議員の忠誠心は政党ではなく州にあります。さらにアメリカでは支持政党のみならず国民世論が、保守とリベラルに分極化しています。そこでのメディアの機能も無視できません。メディア自身が保守陣営とリベラル陣営に分かれて対立軸の増幅を演出するなか、1990年代以降2極化は激しさを増し、討議型民主主義が空虚化する危険も叫ばれています。アメリカにおける保守とリベラルとは思想であると同時に、コミュニティの地域性、人種およびエスニック起源、信仰などが半ば集団的に規定するアイデンティティであることも少なくありません。そこで本授業では、政治、外交、文化などの垣根を設けずにアメリカ理解に迫ります。
アメリカの内政と外交の相互の影響を考えていきます。どこまで世界の問題に介入すべきか、自由貿易協定を結ぶべきか等、外交政策にも、国内の経済や労働問題、リバタリアンとかネオコンと呼ばれるような政治理念、大統領支持率と内政の進捗などが密接に関係し、その度合いは近年とりわけ強まっています。エスニック集団や教会は、特定の国や争点に関係した政策を強く望むこともあります。アメリカは民主党と共和党の二大政党制ですが、政党を横断して内政から外交まで争点ごとに遍在する保守とリベラルの潮流も、政治の大きな動力です。
場のチカラ プロジェクト(まちに還すコミュニケーション)
ぼくたちは、絶えずコミュニケーションしながら暮らしています。そして、コミュニケーションについて考えることは、(いつ・どこで・だれが)集い、(何を・ どのように)語らうのかを考えることだと理解することができます。つまり、コミュニケーションへの関心は、必然的に「場所」や「場づくり」への関心へと向かうのです。この研究会では、コミュニケーションという観点から、人びとの「移動」や人びとが集う「場所」の成り立ち、「場づくり」について実践的な調査・研究をすすめています。
場のチカラ プロジェクト(『モビリティーズ』を読みなおす)
コミュニケーションについて考えることは、(いつ・どこで・だれが)集い、(何を・ どのように)語らうのかを考えることだといえます。そして、コミュニケーションのための時間と空間を調整するさい、「移動(移動性)」について多面的に理解する必要があります。「移動の社会学」を提唱していたジョン・アーリ(1946-2016)が、COVID-19の影響下での日常生活を体験していたら、どのような洞察をくわえていたのか。この研究会では、『モビリティーズ』をもう一度読みなおしながら、これからの人と人とのコミュニケーションのありようについて再考します。
本科目は山形大学農学部との単位互換科目です。シラバスは以下のサイトからご参照ください。https://www.yamagata-u.ac.jp/gakumu/syllabus/2022/home.htm
※ 履修にあたっては、keio.jpのニュース(【総環】鶴岡工業高等専門学校、山形大学農学部設置の単位互換科目履修について)を確認するようにしてください。
Challenging Stereotypes
Course Description:In this class, we will discuss various stereotypes that exist in cultures around the world focusing on those most familiar to us. The goal of this class is to help you see people as individuals rather than only as members of a group, and to challenge the way you think about social interaction.This is an active participation class: students will need to join in the discussion every day for participation credit. Use of PCs or smartphones is not allowed unless specific permission is given. Paper and electronic dictionaries are allowed, but smartphone-based dictionaries are prohibited.
多言語社会が現実のものとなる世界で、今まで存在した言語観に対し、変化が迫られる状況が出てきている。一方に英語という圧倒的に世界を席巻する言語が存在し、他方で、話者が残り数人という言語もあるが、英語は果たして一つだろうか?例えば、ロンドンの下町ことばでも、多くの移民がその地区に入ってくることによって英語的要素もあるが、何語といっていいのかわからないような言語も存在し始めている。民族が多く交わる状況で、様々な形の中間言語が生まれ、教育の分野など、それに対応せざるを得ない状況が生まれ始めている。この授業では、新しい状況の中で生まれつつある、「言語」の概念の解体を伴うような多言語化現象の中での言語観を紹介していく。
タンパク質は多くの生命現象にかかわる重要な分子である。細胞内で発現しているタンパク質の種類や量を計測するプロテオミクスは生命科学を進めるうえで重要な手法である。本講義では、研究事例を取り上げながらプロテオミクスの基礎技術から最先端の話題まで概説する。
実践の本質学 特別研究プロジェクト:パターン・ランゲージのための現象学探究
かつて哲学者エトムント・フッサールは、自然科学のような「事実学」に対して、「本質学」としての現象学を提唱しました。その言葉を借りるのであれば、よい実践とは何かの本質を追究するパターン・ランゲージの研究は、「実践の本質学」と呼び得るでしょう。本特別研究プロジェクトでは、現象学の重要概念の理解を深めることで、よりよいパターン・ランゲージ作成の実践感覚についてつかんでいきます。また、そのあり方や方法論について自分の言葉でしっかりと説明できることを目指します。
RNAの分野横断的研究
RNAは、高次の生命現象を複雑かつ緻密に制御する分子であることが知られている。今回、2022夏プロでは、RNAや関連する生体分子が自身の研究テーマにどう関わっているのか、生物と計算機の両方で実験を通じて調査する事で、生命現象に関して更なる理解を深めることを目的とする。具体的には、RNAを用いたハイドロゲルの作成、ハロモナス属細菌の遺伝子群に関する機能調査、サメの染色体末端配列テロメアに関連する遺伝子の解析を行う。一部参加者はこの夏プロ期間、新型コロナウィルス感染拡大の状況下に対し、来鶴が困難であるため、遠隔にて対応する。
ヘルスリサーチ演習―疫学と統計の基礎
本コースは、健康・医療に関するデータを扱う上での基礎知識、医学論文を読む上で必須となる統計基礎知識、自らが統計解析を行ううえでの基礎的能力を身に付けることを目的とする。統計的推論を扱う実例を中心とした講義と統計ソフトを用いた演習を行うことで、学生が健康や医療に関する研究を遂行する上で身に着けることが望ましい定量調査法や統計解析手法の定着をはかる。
日本語デジタルストーリーテリング
日本語でデジタルストーリーテリングの作品を作成します。デジタルストーリーテリングは、自分について語る3分ぐらいの動画です。それぞれの日本語レベルに合わせた日本語を使って、写真や映像と合わせたストーリーを作成します。自分について話したり、スクリプトを書いたり、話し合ったりしながら、日本語のスキルアップを目指します。最後に作品をシェアし、お互いのことを知り、考えを共有します。
日本の雇用システムと労働政策研究会
学生の就職活動(企業側からみれば新卒採用活動)において、企業側が学生のニーズに応えられていないのではないか、その理由はなぜか、企業側はそれにどこまで応えるべきかについて研究を行う。
秋学期に行う予定の「企業担当者に対するプレゼンテーション」の準備という側面を有する。
ヒューマンパフォーマンス
主にスポーツ心理学および人間工学の領域から、各種環境下における眼球運動計測、行動分析、主観評価手法を通じて、人間の基本的な行動特性について検証する。授業では現状分析、実験環境の構築、研究条件の立案、本実験の実施、解析、さらに研究発表および講評を行う。
神経科学、皮膚科学、計測工学、3Dプリンタ、ものづくり、感性評価、展示デザイン
本特別研究プロジェクトでは、深奥質感研究の知見を深めるとともに、それらの援用して研究実践を行う。具体的には深奥質感研究の一般市民への展示実践を実施し、その展示内容を体験した参加者のフィードバックを取得し、解析する。
本特プロは、田中浩也研究会との協力(常盤拓司特任准教授)を得ながら実施する。
シラバス・時間割をご参照ください。
https://gslbs.keio.jp/syllabus/search