
14717件見つかりました。
本講義は、日本のマンガ・アニメ文化(以下ACGN文化)の台湾での受容の様相を見ることを通じて、文化が越境することの意味を考察することを目的とする。国民党遷台後、日本の大衆文化は禁止されたが、特に70年以降、海賊版のマンガが大量に流入した。それ以来、日本マンガは台湾社会の中に受容される一方、大きな批判も受けることとなった。批判を受けた大きな要因は2つある。一つは日本国内でも常に問題とされてきたもので、エロと暴力に象徴される品格の問題である。もう一つは、日本文化流入が文化侵略となるという、文化帝国主義の視点に立つものである。後者は特に90年代から00年代初期に起きたが、ACGNの愛好家はそれ対する反対の論陣を張り、ACGNを「われわれの文化」として昇華する試みがなされてきた。その時代の論者は、やがて研究者や同人イベント経営者として当該文化の発展をリードしている。
本講義では台湾におけるACGN文化受容の諸相を、主に学術研究・在野研究の成果を通じて理解することを目標とする。具体的には、まず、50年代以降の台湾における漫画文化の展開を、ACGN文化研究の代表的な研究者である陳仲偉氏の著作を参照しつつ概観する。次に90年代から00年代に起きたいくつかのトピックについて概観する。その後で、ACGN文化をテーマとした修士論文の傾向をまた、授業の後半は、日本のACGN文化に関する基礎的な話や、ACGN文化のローカライズの具体例として、日台合作の人形劇「東離劍遊紀」について紹介する。本講義を契機に、文化が決して国境に単純に回収されるものではないことを理解していただければ大変ありがたいと思う。
本講義は、日本のマンガ・アニメ文化(以下ACGN文化)の台湾での受容の様相を見ることを通じて、文化が越境することの意味を考察することを目的とする。国民党遷台後、日本の大衆文化は禁止されたが、特に70年以降、海賊版のマンガが大量に流入した。それ以来、日本マンガは台湾社会の中に受容される一方、大きな批判も受けることとなった。批判を受けた大きな要因は2つある。一つは日本国内でも常に問題とされてきたもので、エロと暴力に象徴される品格の問題である。もう一つは、日本文化流入が文化侵略となるという、文化帝国主義の視点に立つものである。後者は特に90年代から00年代初期に起きたが、ACGNの愛好家はそれ対する反対の論陣を張り、ACGNを「われわれの文化」として昇華する試みがなされてきた。その時代の論者は、やがて研究者や同人イベント経営者として当該文化の発展をリードしている。したがって彼らの研究成果を読み解くことは、台湾におけるACGファン文化の形成を理解する上で有効である。
本講義は、時間を前半、後半に区切り、以下の内容を講義する。
1:前半:台湾におけるACGN文化受容の諸相を、学術研究・在野研究の成果を通じて講義する。具体的には、50年代以降の台湾における漫画文化の展開、90年代から00年代におけるファン文化の発展、ACGN文化をテーマとした修士論文の分析などを取り扱う。
2:後半:主に日本のアニメの紹介を通じてACGN文化に関する基礎知識を講義する。
講義の後半の数回は、ACGN文化を考察する視座として、いわゆる男性同士、女性同士の緊密な関係を描く作品と、それに関する研究を紹介し、現代の社会問題との接点考察する。また、ACGN文化のローカライズの具体例として、日台合作の人形劇「東離劍遊紀」について紹介する。本講義を契機に、文化が決して国境に単純に回収されるものではないことを理解していただければ大変ありがたいと思う。
「フィールドワーク」は、社会や文化を知るための方法です。したがって、技法としての実践的な意味が重要であることはいうまでもありませんが、じぶんで問題を定義するためのものの見方や、調査・分析の結果を解釈し表現するコミュニケーションの問題とも密接に関わっています。本講義では、講義や実習課題をつうじて、「フィールドワーク」の基本的な方法と姿勢について学びます。受講者は、各自でテーマを設定し、学期をつうじてフィールドワークをすすめます。キャンパスの外に出て、まちを歩いたり、写真やビデオを撮ったり、まずはじぶんの目で見ること・じぶんの身体で感じることが求められます。
一般に、社会調査法は量的調査(定量的調査)と質的調査(定性的調査)に大別されるが、本講義では質的調査法を扱う。しかし、実際に社会学や人類学で主に用いられる質的調査法には、インタビュー法、観察法、資料探索法やフィールドワークなど多様な手法が含まれており、それぞれ固有の考え方や方法がある。本講義ではこうした質的調査法全般を扱い、そのうち複数の手法を取り上げ、基礎知識、方法論、分析と解釈の考え方について学ぶことで、「質的に調査する」ことの意味を考える。また、小規模な調査を自ら実践することによって実際に調査を行なう際の基本的な行程を理解する。重要なことは、単にテクニックを身につけるのではなく、「社会や日常を見るまなざし」の面白さと難しさを体験的に理解することにある。
「フィールドワーク」は、社会や文化を知るための方法です。したがって、技法としての実践的な意味が重要であることはいうまでもありませんが、じぶんで問題を定義するためのものの見方や、調査・分析の結果を解釈し表現するコミュニケーションの問題とも密接に関わっています。本講義では、講義や実習課題をつうじて、「フィールドワーク」の基本的な方法と姿勢について学びます。受講者は、各自でテーマを設定し、学期をつうじてフィールドワークをすすめます。キャンパスの外に出て、まちを歩いたり、写真やビデオを撮ったり、まずはじぶんの目で見ること・じぶんの身体で感じることが求められます。
本講義は、日本のマンガ・アニメ文化(以下ACGN文化)の台湾での受容の様相を見ることを通じて、文化が越境することの意味を考察することを目的とする。国民党遷台後、日本の大衆文化は禁止されたが、特に70年以降、海賊版のマンガが大量に流入した。それ以来、日本マンガは台湾社会の中に受容される一方、大きな批判も受けることとなった。批判を受けた大きな要因は2つある。一つは日本国内でも常に問題とされてきたもので、エロと暴力に象徴される品格の問題である。もう一つは、日本文化流入が文化侵略となるという、文化帝国主義の視点に立つものである。後者は特に90年代から00年代初期に起きたが、ACGNの愛好家はそれ対する反対の論陣を張り、ACGNを「われわれの文化」として昇華する試みがなされてきた。その時代の論者は、やがて研究者や同人イベント経営者として当該文化の発展をリードしている。したがって彼らの研究成果を読み解くことは、台湾におけるACGファン文化の形成を理解する上で有効である。
本講義は、時間を前半、後半に区切り、以下の内容を講義する。
1:前半:台湾におけるACGN文化受容の諸相を、学術研究・在野研究の成果を通じて講義する。具体的には、50年代以降の台湾における漫画文化の展開、90年代から00年代におけるファン文化の発展、ACGN文化をテーマとした修士論文の分析などを取り扱う。
2:後半:主に日本のアニメの紹介を通じてACGN文化に関する基礎知識を講義する。
講義の後半の数回は、ACGN文化を考察する視座として、いわゆる男性同士、女性同士の緊密な関係を描く作品と、それに関する研究を紹介し、現代の社会問題との接点考察する。また、ACGN文化のローカライズの具体例として、日台合作の人形劇「東離劍遊紀」について紹介する。本講義を契機に、文化が決して国境に単純に回収されるものではないことを理解していただければ大変ありがたいと思う。
「対話による学び」や「つくることによる学び」の場をどのようにつくればよいのでしょうか? 本講義では、その場のひとつのかたちとして「ワークショップ」(workshop)の可能性を考えます。 現在、いろいろな種類のワークショップが開かれていますが、それらのワークショップの背後にはどのような設計意図や工夫があるのでしょうか? また、自分たちがワークショップをつくるときには、何をどのように考えればよいのでしょうか? そして、ワークショップのファシリテーションにおいては、何に気をつければよいのでしょうか? これらのことを考え・学ぶために、授業と並行して、ワークショップを考案・設計するグループワークを行います。授業の後半では、他の履修者を対象に、自分たちの考案・設計したワークショップを実施します。これにより、「ワークショップデザイン」の感覚・スキルを実践的に高めたいと思います。最終的には、履修者ひとりひとりがつかんだワークショップ・デザインの秘訣を、パターン・ランゲージの形式でまとめ、自分たちの実践につなげる準備を行うことにします。
「対話による学び」や「つくることによる学び」の場をどのようにつくればよいのでしょうか? 本講義では、その場のひとつのかたちとして「ワークショップ」(workshop)の可能性を考えます。 現在、いろいろな種類のワークショップが開かれていますが、それらのワークショップの背後にはどのような設計意図や工夫があるのでしょうか? また、自分たちがワークショップをつくるときには、何をどのように考えればよいのでしょうか? そして、ワークショップのファシリテーションにおいては、何に気をつければよいのでしょうか? これらのことを考え・学ぶために、授業と並行して、ワークショップを考案・設計するグループワークを行います。授業の後半では、他の履修者を対象に、自分たちの考案・設計したワークショップを実施します。これにより、「ワークショップデザイン」の感覚・スキルを実践的に高めたいと思います。最終的には、履修者ひとりひとりがつかんだワークショップ・デザインの秘訣を、パターン・ランゲージの形式でまとめ、自分たちの実践につなげる準備を行うことにします。
臨床心理学、発達心理学、社会心理学などとの融合領域の視点から、対人関係とコミュニケーション、自己理解について実践を通じて体験的に学びます。コミュニケーションは「やりとり」であり、その一方には自分がいます。スムースなコミュニケーションのためには自分をよく知ることが大切であり、授業全体を通して自己理解を深めていくことを目標としています。
集団精神療法を通じて、自らの心に出会う、情緒に触れる体験をしてもらいたいと考えています。それは他者に出会うことにも通じています。そのような作業は楽しいというよりも、しんどかったり苦しかったりするものですが、意義深いものでもあります。私が生きていく上では大切な作業だと感じていますが、皆さんにとってどうかはわかりません。ですから、「絶対に傷つきたくない!」という方にはこの授業を選択しないことをお勧めします(まあ、私も傷つきたいわけではありませんが…)。頭はあまり使いません。心と身体を使います。参加者の主体的な参加を求めます。
臨床心理学、発達心理学、社会心理学などとの融合領域の視点から、対人関係とコミュニケーション、自己理解について実践を通じて体験的に学びます。コミュニケーションは「やりとり」であり、その一方には自分がいます。スムースなコミュニケーションのためには自分をよく知ることが大切であり、授業全体を通して自己理解を深めていくことを目標としています。
「学習」というと一般的には「学校で習う勉強」を考えがちですが、人間の学習とはずっと多種多様で幅広いものです。子どものことばや概念の学習、読み書きの学習のような日常生活を通して行われる学習、主に学校教育を通じて学ばれる物理学、数学などの学術の学習から、チェスや碁、音楽などの分野での学習、までを射程とし、それぞれのタイプの学習で知識、技能が習熟していく認知メカニズムを分析します。今、日本の子どもたちの学力低下、特に「使える知識」「応用力」の低下が懸念されています。学習の認知プロセスの観点から、使える知識とは何か、真の学力とは何かを考察し、子どもたちの学習困難の原因を認知科学の観点から考えます。それを踏まえて、真の学力をつけるための学習環境,特にプロジェクトベースの探究型学習について考え、実際に学校現場で実践できる授業モデルを考えます。
人間のパーソナリティとはなにか、 それがどのように発達するのかについて、 精神分析的発達理論を中心にして、フロイトから現代の乳幼児研究まで、代表的な研究者の理論を概説します。さらに発達の障害がどのような精神病理につながるのかを、自閉性障害、児童虐待を例に考察します。さらに、レポート作成を通して、自分自身のパーソナリティの成り立ちについても、理解を深めることを目指します。
精神医学は、精神医療に直接貢献する学問であり、精神分析は人間の深層心理を理解する学問である。これらはいずれも精神科医や精神分析家の臨床実践に基づいており、臨床家の専門教育の中に組み込まれている。近年、これらは専門書や解説書を通じて一般社会に開かれており、一般教養や生涯教育としての意味は増しているだろう。中でも青年期過程にある学生にとって、精神医学や精神分析について学ぶことは、メンタルヘルス教育の観点からも重要なことである。本講義は、学生に一般教育として精神医学と精神分析を学ぶ機会を提供する。主な項目は、精神医学の潮流、精神医学における診断、精神医学における治療論、精神分析の潮流、精神分析の鍵概念、精神分析的発達論、精神分析的病理学(青年期、神経症、うつ病、精神病、パーソナリティ障害、自閉スペクトラム)、精神分析的治療論である。
「学習」というと一般的には「学校で習う勉強」を考えがちですが、人間の学習とはずっと多種多様で幅広いものです。子どものことばや概念の学習、読み書きの学習のような日常生活を通して行われる学習、主に学校教育を通じて学ばれる物理学、数学などの学術の学習から、チェスや碁、音楽などの分野での学習、までを射程とし、それぞれのタイプの学習で知識、技能が習熟していく認知メカニズムを分析します。今、日本の子どもたちの学力低下、特に「使える知識」「応用力」の低下が懸念されています。学習の認知プロセスの観点から、使える知識とは何か、真の学力とは何かを考察し、真の学力をつけるための学習環境,特にプロジェクトベースの探求型学習について考えて行きます。できるかぎりオンキャンパスで対面のディスカッションをする予定ですが、コロナ感染の状況により、適宜オンラインに切り替えます
相互交流と間主観性について、臨床心理学の観点から実践的に学びます。人間関係をいかに深めることができるかについて模索しながら、とりわけ間主観的な感性を身につけることを主題とします。
「身体論」はさまざまな視点から論じることができる。本講義では、身体医学、精神医学、心身医学、精神分析、現代医療など、多角的な視点から身体論について論じる。心psychoと身体somaは不可分の関係にあり、身体をめぐる精神力動psychodynamicsは、人間の健常な発達から病的な状態に至るまで幅広く観察することができる。本講義の目的は、身体をめぐる学生の視野を拡大することである。
「学習」というと一般的には「学校で習う勉強」を考えがちですが、人間の学習とはずっと多種多様で幅広いものです。子どものことばや概念の学習、読み書きの学習のような日常生活を通して行われる学習、主に学校教育を通じて学ばれる物理学、数学などの学術の学習から、チェスや碁、音楽などの分野での学習、までを射程とし、それぞれのタイプの学習で知識、技能が習熟していく認知メカニズムを分析します。今、日本の子どもたちの学力低下、特に「使える知識」「応用力」の低下が懸念されています。学習の認知プロセスの観点から、使える知識とは何か、真の学力とは何かを考察し、子どもたちの学習困難の原因を認知科学の観点から考えます。それを踏まえて、真の学力をつけるための学習環境,特にプロジェクトベースの探究型学習について考え、実際に学校現場で実践できる授業モデルを考えます。
人間のパーソナリティとはなにか、 それがどのように発達するのかについて、 精神分析的発達理論を中心にして、フロイトから現代の乳幼児研究まで、代表的な研究者の理論を概説します。さらに発達の障害がどのような精神病理につながるのかを、自閉性障害、児童虐待を例に考察します。さらに、レポート作成を通して、自分自身のパーソナリティの成り立ちについても、理解を深めることを目指します。
臨床心理学、発達心理学、社会心理学などとの融合領域の視点から、対人関係とコミュニケーション、自己理解について実践を通じて体験的に学びます。コミュニケーションは「やりとり」であり、その一方には自分がいます。スムースなコミュニケーションのためには自分をよく知ることが大切であり、授業全体を通して自己理解を深めていくことを目標としています。
相互交流と間主観性について、臨床心理学の観点から実践的に学びます。人間関係をいかに深めることができるかについて模索しながら、とりわけ間主観的な感性を身につけることを主題とします。
精神保健学、精神分析学、臨床心理学などの多角的な視点から、対人関係におけるコミュニケーションと自己理解について、実践を通じて体験的に学びます。本科目では、対人コミュニケーションの専門性を身につけるのではなく、基本的な対人コミュニケーションを体験的に学ぶことを目指しています。
「身体論」はさまざまな視点から論じることができる。本講義では、身体医学、精神医学、心身医学、精神分析、現代医療など、多角的な視点から身体論について論じる。心psychoと身体somaは不可分の関係にあり、身体をめぐる精神力動は、人間の健常な発達から病的な状態に至るまで幅広く観察することができる。本講義の目的は、身体をめぐる学生の視野を拡大することである。
この授業ではプロダクトデザインの基礎を手を動かしながら学びます。スケッチ、Lo-Fi プロトタイプ、3D CADなどの基礎的なスキルを一から紹介しますので、はじめてデザインを学ぶ、デザインに興味ある学生向けです。入門授業ではありますが、宿題も多く、決して簡単な授業ではありません。何事も新しいことをはじめるのは大変ですし、ものづくりは時間がかかります。この授業を通じて、手を動かして考え、世界のデザインに好奇心を持つきっかけとなれば嬉しいです。
この授業ではプロダクトデザインの基礎を手を動かしながら学びます。スケッチ、Lo-Fi プロトタイプ、3D CADなどの基礎的なスキルを一から紹介しますので、はじめてデザインを学ぶ、デザインに興味ある学生向けです。入門授業ではありますが、宿題も多く、決して簡単な授業ではありません。何事も新しいことをはじめるのは大変ですし、ものづくりは時間がかかります。この授業を通じて、手を動かして考え、世界のデザインに好奇心を持つきっかけとなれば嬉しいです。