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マーケティング・コミュニケーション / 地域デザイン
マーケティング・コミュニケーション / 地域デザイン
本研究会では、生活者や組織を対象としたコミュニケーション戦略を、主として【マーケティング・コミュニケーション】と【地域デザイン】分野におけるさまざまなテーマについて探究します。活動内容としては、(1)履修者の問題意識にもとづいた研究プロジェクト、(2)企業や組織と連携した独自のビジネスコンテストを実施しています。以下のような、研究を実施しています。
(1)履修者の問題意識にもとづいた研究プロジェクト
提携関係にある企業や組織から提供される先端的かつ大規模なマーケティング・データを利用したプロジェクトを継続的に展開しています。
【マーケティング・コミュニケーション】
a) SFCのマーケティング
b) デジタルマーケティング
c) 企業ブランディング
d) イノベーションの普及
d) SNSマーケティング
e) ソーシャル・リスニング&マイニング
【地域デザイン】
a) 地方創生
b) 観光ビジネス
c) 広告ビジネス
履修者は、上記のいずれかプロジェクトに所属し、相当な時間を費やして、計画の設計、調査の実施と管理、そして、データと格闘することになります。学生が主体となり研究会の運営を行っている為、積極的な発言や行動が求められます。
(2)企業や組織と連携した独自のビジネスコンテスト
企業や組織と連携して、本研究会独自のビジネスコンテストを実施し、課題に対しての施策提案を行います。
過去の実施例:
a) 物館のマーケティング戦略
b)化学メーカーの商品販売戦略
c) 化粧品メーカーの販売戦略
d) 飲料メーカーの成長戦略
e) 航空企業の新規路線開拓
f) 地域資源を活かした地方創生施策提案
精神分析
本研究会は、Sigmund Freudが発見した精神分析的な世界観に基づいている。本来、精神分析学は、臨床実践であるが、SFCでは臨床家の養成を目的としていない。そのため本研究会では「リベラルアーツとしての精神分析」を目指している。学生が関心を抱いた人間や集団/組織などに関するテーマを中心に学生による研究発表と集団議論を通じて、人間の本質を探究する。
行政に関する法システムと理論
この研究会で取り扱う領域は、主に行政法と公法学です。行政事件訴訟に関する問題点や行政法理論だけでなく、行政の仕組みや政策立案に関する最新の問題点も対象としています。必要に応じて、専門家をゲストスピーカーとして招くことがあります。
希望内容によっては、広く法学全般についても研究対象として選択可能ですので相談してください。また、公務員や司法試験を考えている学生には個別のアドバイスが可能です。情勢と人数に応じて裁判所見学なども検討中です。
未来の組織を探究する
「未来の組織を探究する」
インターネット、デジタル・プラットフォーム、ビッグデータ・アナリティクス、AI等に象徴されるテクノロジーの進化は、現代の組織や経営に大きな影響をもたらし続けています。さらには技術の変化だけでなく、ジェンダー/LGBTQ/多様性/持続可能性/環境/ガバナンスなどの論点をはじめとした社会の側の変化も、組織および経営のあり方に変革を迫っています。清水たくみ研究会では、いかにしてテクノロジーや社会の変化が新たな組織/コラボレーション/イノベーション/働き方の可能性をもたらすかについて、最先端の学術知および実践知に基づきながら探究していきます。共進化する組織・テクノロジー・社会を理解し、自ら未来の組織のかたちを探究し/作り上げていくことを目指します。
本研究会は、「未来の組織」についてのフロンティアを本気で開拓します。より具体的なトピックをあげると、例えばFuture of Work (AI/アルゴリズムが浸透した未来の組織・働き方、ウィズ/ポストコロナ時代の組織づくり/人材マネジメント)、New Organizational Forms (デジタル・プラットフォームやオンライン・コミュニティ等を介した新たな組織的活動、先端的な組織運営手法)、Diversity and Inclusion(多様なバックグラウンドを持つ人たちが活躍できる組織やリーダーシップ形態)、People Analytics (質量ともに進化したデータ解析による人間や組織行動の分析)、Collective Intelligence and Open Innovation (不特定多数の知性を利用した開かれたイノベーション)などが挙げられます。これらテーマは世界中の企業・実務家および研究者が現在進行系で模索しており、まだ誰も正解を手に入れていません。未来からの留学生であるSFC生が取り組むに足る、本質的かつ未来志向の組織マネジメント課題を、皆さんと一緒に探究していきたいと思います。
上記テーマを探究するために、多面的なアプローチを実施します。複数のプロジェクトチームを立ち上げ、企業や外部の研究者とも連携しながら、実践的な課題解決プロジェクトと知のフロンティアを開拓する研究活動の両輪を回していきます。具体的に進行中の研究プロジェクトに関しては、研究会説明会等で詳細をご確認ください。また、自身の興味関心分野を研究会に持ち込んで、自身で新たなプロジェクトを立ち上げるという意欲を持ったメンバーも歓迎します(詳細は担当教員と相談)。研究を進める上では、丹念なインタビューやフィールドワーク等の調査に基づく事例研究(case study)と、ビッグデータ時代において注目されている統計・データサイエンス的なアプローチを、各研究会メンバー/チームの志向に合わせて用いていきます。
これらの大枠のテーマやアプローチを土台に、具体的なプロジェクトに関しては学生主体でクリエイティブに探求を進めていきます。特に、本研究会は2021年4月スタートの新設研究会であるため、皆さんが研究会の歴史を作り上げていくことになります。新しい研究会の立ち上げという野心的な試みに共感してくれるメンバーと一緒に、最高の研究会を作っていきたいと思います。
デジタル技術政策研究
技術は、実際に採用され、適正に利用されてこそ、社会経済にとっての意味を持ちます。
本研究会では、2050年に持続可能な形でより良い生活とより良い文化が実現することを目指し、デジタル技術をより良くより広くアダプト(採用)していく観点から、「人」に対する考察を深めつつ、長期的でグローバルな視野により、今後の望ましいデジタル技術政策について検討します。
担当教員は、総務省及びOECD事務局での政策形成の実務経験に基づき、各参加者への助言を行います。
サイバーセキュリティ&デジタルトラスト・リサーチ
本研究プロジェクトでは、サイバーセキュリティ&デジタルトラストを前提とした技術および社会のあり方についての研究を行う。サイバーセキュリティ&デジタルトラストは、現在では社会の共通基盤として不可欠なものとなっている。技術面・社会面の双方で、サイバーセキュリティ&デジタルトラストの課題を見つけ、その解決策を研究する。
技術面では、共通鍵暗号・公開鍵暗号、Public Key Infrastructure (PKI)等の技術を活用した実装と実証を目指す研究活動を行う。
社会面では、ビックデータやAIの時代における新しい約束やルールについて検討し、サイバーセキュリティ&デジタルトラストの研究を通して「未来の社会をどう創っていくか」を考え、実践する。
本研究プロジェクトは、本学の大学院プロジェクト科目やSFC研究所の各種ラボ、IETF・ISO・ITU・NIST・ETSI等の国際標準化団体と協働するとともに、日本国内外との民間企業や他大学と共同で研究活動を行うことで、世界を先導できる仕組み等を社会とのつながりのなかで研究する。
建築の企画、設計、建設、社会貢献
坂 茂研究会では、建築の企画・設計・建設といった分野に興味を持つ人を募集します。
災害支援、企画展示、国内外の建設といったプロジェクトに取り組み、社会問題の解決や建築の新しい可能性を拓くことを目指します。
履修希望者は建築やデザインに興味ある人、災害支援や国際機関での活動に興味がある人、キュレーターになりたい人、建築にまつわるさまざまな研究をしたい人など。
学生にはプロジェクトに率先して参加する意思があることやグループワークなどの共同作業を厭わず参加することが求められます。
建築は共同作業で成り立っています。授業外の活動において時間を確保し、共同で成果を生み出す必要があります。研究会を通じて、個人として必要なスキル(二次元CAD、三次元CAD、模型製作など)を習得していきます。
授業はオンキャンパスとしていますが、オンラインを利用する機会が多くなる予定です。
SFC CLIPに坂 茂研究会について掲載されています。下のURLからご参照ください。
https://sfcclip.net/2020/01/48835/
応用ワイヤレス研究会
無線通信・信号処理・メカトロニクスのいずれかの分野で個別テーマを決め開発を通じて理論を学び技術を身に着けます。取り組みたいテーマが特にない場合には研究室で取り組んでいるプロジェクトなどからテーマを提示します。研究会の時間は輪講と研究発表を行います。
スポーツ イノベーション: スポーツの参加、インクルージョンと社会的価値に関する研究と実践
本研究会では、スポーツを社会課題解決のための1つのツールと考え、スポーツそのものに存在する課題の他、本質的な課題解決に関連する分野である医療・福祉、教育、工学、経営など他分野にまたがったプロジェクトを展開し、ディスカッションやグループワークを通じて、関連する人々と協働し社会的実装を図ることを目的として行います。本研究会では様々な分野やバッググラウンドをもつ方と関りをもって頂くことで、社会課題の認識、多様な人材のアイデアや発想、それぞれの人材がもつスキルを用いて、既存のルールを変化させたり、1からルールを作り出すといった社会実装に必要なアイデアの創出から新規プロジェクトの立案、実行までの一連のプロセスを踏むフィールドワークに取り組みながら学びます。
「自然な深い創造」の探究・実践・支援 - ナチュラルにクリエイティブに生きる未来へ [ 創造の場づくり / 企業におけるWell-being / 市場創造マーケティング / 価値観・世界観が変わる大人の学び / 新しい開発援助 / 自然のなかの子育て / 高齢者ケア / クリエイティブ・ラーニング・コミュニティ実践 ]
「自然な深い創造」の探究・実践・支援 - ナチュラルにクリエイティブに生きる未来へ[ 創造の場づくり / 企業におけるWell-being / 市場創造マーケティング / 価値観・世界観が変わる大人の学び / 新しい開発援助 / 自然のなかの子育て / 高齢者ケア / クリエイティブ・ラーニング・コミュニティ実践 ]
井庭研究室では、日々「自然な深い創造」が生じる「ナチュラルにクリエイティブに生きる」社会へのシフトを目指して一緒に研究・実践に取り組む仲間を募集します。2022年度は、以下のプロジェクトが動く予定です(現時点のプランであり変更になる可能性があります)。本シラバスに書いてある井庭研で目指していることや大切にしていることをよく理解した上で、エントリーしてください。
(1) 創造を巻き起こすジェネレーターのパターン・ランゲージの作成研究
(2) 成果を生み出す企業におけるWell-beingのパターン・ランゲージの作成研究
(3) 市場創造マーケティングのパターン・ランゲージの作成研究
(4) パターン・ランゲージによる新しい開発援助の実践研究
(5) 価値観から変わる「創造的な学びの共同体」のナラティブ研究
(6) 自然のなかの子育てのパターン・ランゲージの作成研究(深化・仕上げフェーズ)
(7) 『ともに生きることば』を用いた高齢者ケアの研修・ワークショップの実践研究
(8) クリエイティブ・ラーニング・コミュニティを実現する実践研究
こちら(http://web.sfc.keio.ac.jp/~iba/sb/log/eid602.html)に、写真・説明画像入りでイメージしやすい読みやすいシラバスがあります。そちらでは、最新情報を反映するので、ぜひそちらで見てください。
2022年2月28日(月)までに、[1] エントリーシート、[2] 文献課題、[3] パターン課題 の3つを提出してください。詳しくは、シラバスの【エントリー課題】を参照。
データドリブンによるスマート都市・地域の構築
本研究会ではデータドリブンによるスマート都市・地域の構築を目標に研究活動を進めています。データドリブン(Data Driven)とは、データに基づいて判断・行動する事です。 データ社会と言われる今日、従来の定性的な意思決定ではなくより定量的で合理的な考え方が求められています。 こうした社会の流れを踏まえ、データを利用した分析的な手法を使って問題の発見、解決、実行を研究しています。具体的には、地理データを用いて分析や地図化を行う地理情報システム(GIS)を活用し、 都市・地域における環境、防災、交通、観光、福祉、農業などの問題発見、問題の原因とそこに暮らす人々との関わりの解明、 超スマート社会に向けての解決手段の提案、政策支援を行っています。 私たちはSFCの特徴である、問題発見・解決策の考案・実行までを行える研究会です。
アルゴリズミック・デザイン/Algorithmic Design
【研究テーマ】
「アルゴリズミック・デザイン」
アルゴリズミック・デザイン・ラボ/Algorithmic Design Lab.(以下ADL) は、その名の通り「アルゴリズミック・デザイン」という建築の設計プロセスについての研究と実践を行っている研究会です。
「アルゴリズム/Algorithm」というとコンピュータを使って自動的に建築を生成しているというイメージがあるかもしれません。たしかに、ADLでプログラミングは必須のスキルです。アルゴリズムとは、ある問題を解くための手順のことなので、手順が明らかになりさえすれば、それをコンピュータプログラムに翻訳し、アルゴリズミックに建築を生成することはそれほど難しくありません。いや、プログラミング言語といっても、言語の一種なので、英語などと同様に、自在にプログラミングができるようになるためにはそれなりの時間はかかります。でも、プログラミングは時間をかけさえすれば、誰でも必ずできるようになります。
本当に難しいのはその逆です。つまり、アルゴリズミックに建築を作ることよりも、建築をアルゴリズミックに視ることのほうがはるかに難しい。建築をアルゴリズミックに視るということは、一見異なるように見える建築群の背後に潜む法則性を探究するということです。建築の法則性を探究するなんて、建築学が産まれてこのかた多くの人達がやってきたことです。なにもADL特有のことではありません。しかし、建築の設計プロセスは、いまだにブラックボックス化されていることが多いのです。なので、建築家を志す多くの学生は、センスとか経験とか勘に頼って建築の設計をしてしまいがちです。
ADLでは、アルゴリズミックに建築を作ることもやりますが、建築をアルゴリズミックに視ることに多くの時間を費やします。「多様な建築群を同じ法則性=〈かた〉から生成された異なる現れ=〈かたち〉として視る」ことができれば,そのプロセスを逆にして、「同じ法則性=〈かた〉を用いて多様な建築群=〈かたち〉を作る」ことができるようになるからです。
このように、ADLでは、建築に関連するあらゆる設計プロセスをコンピュータ・アルゴリズムへと書き下すことによって、建築の計算可能性を探究しています。それを徹底することで、人間にしかできないことや設計者がすべきこと、つまり建築・都市の計算「不」可能性が浮かび上がってくるでしょう。
より具体的な活動内容は、下記2つのレクチャー動画を御覧ください。
アルゴリズミックデザインー植物を育てるように建築を育てる―(00:12:16)
アルゴリズミックデザインの枠組み(01:29:47)
これら動画を見て、少しでもADLに興味を持たれた方は、是非研究会に来てください。
たとえ建築設計の初学者でも、プログラミング未経験者でも歓迎します。興味はあるけど心配だなと思う方は、まずは現在のADLのメンバーに相談してみて下さい。一緒に建築の計算(不)可能性を探求してくれる意欲ある学生を歓迎します。
選択分析:政策と日常生活
この研究会では身近なところから様々な政策課題を検討してゆきますが、そのアプローチとして身近なところから問題を掘り起こして行くケース・スタディーズという方法を採用します。自分自身を「日常」という文脈で把握しようとすると、自分の生活が所属するより大きな全体ーコミュニティとか社会ーによって構築されることが観察され、さらには既成の政策にどのようなフィードバックをかける必要があるかも把握できるようになります。
この研究会では二つの概念ーーリスクと「日常」を取り上げます。前者が様々な分野で取り上げられているのに比べ、「日常」というのは所与として扱われたり、単に表現上の言葉として扱われやすく、操作可能な概念として扱われることはあまりありませんでした。しかし、個人の「日常」がどのように構成されているのかを理解することなしには、人間の思考とか行動が変化するとか、その人間の物理的あるいは社会的環境の変化するとかを観察することはできません。大事なことは思考とか行動の変化は必ずしもその人間の生き方の一貫性と矛盾しないということです。むしろ、自分の生き方に価値を認めるからこそ、人間は自分の考えとか状況を変えようとするのです。
ケース・スタディーズを通して、この研究会では認知科学、心理学、行動理論、ナラティヴ分析などを参照しながら人間の生活の「分厚い記述」ー見えるものだけでなくその背景にある思考とか発想も記述ーーを作り上げます。これを通して、人間の行動を深いところで観察しながら人間の行動の背景を理解し、リスクに直面する人間がその生活環境からどのような刺激を必要としながら直面するリスクに効果的に対応するのかを検討します。この学期を通して以下を進めます。(1)リスク、意思決定理論ー特に行動経済学、フィールド調査論、問題策定などに関する「概念」をめぐる輪読;(2)二つの調査現場ーー障害児のために週末学級と地域社会(ベトナム)と火山活動が予想される地域社会(日本、裾野市他)ーーで実際に調査に手を染める;(3)ブログを共有しつつ、お互いの日常生活の理解を深める(いわば思考訓練);そして(4)履修生それぞれが独自の「生活とリスク」という研究テーマを開発する。
このように理論から実践まで活動を広くする研究会ですので、その専門家でもあり、政治学者でもある慶応大学名誉教授で、「人間の安全保障」学会前会長の梅垣理郎博士から色々と助言をいただく予定です。
キーワード:日常生活、政策分析、意思決定理論、ナラティヴ分析、ケース・スタディーズ
インターネットリサーチ
本研究プロジェクトでは、情報インフラストラクチャとしてのインターネット技 術の先端研究を行う。 また、インターネット技術を基盤とした、分散システ ム、Webアーキテクチャ、センサーネットワーク技術、ビッグデータシステム、 Internet of Things や Future Internet 技術など、プロトコルやシステムの 面とその応用と展開についての実装と実証を目指す研究活動を行う。
大型3Dプリンティングを用いた循環型都市デザイン
大型3Dプリンティングを用いた循環型都市デザイン
研究室の概要は http://fab.sfc.keio.ac.jp/を参照。
研究室で取り扱っている研究テーマや領域の広がりについては、https://miro.com/app/board/o9J_lhqC6QQ=/?invite_link_id=586151903718 を閲覧してください。
地域研究とアカデミック・ディシプリンの対話と融合の模索
冷戦終結後、冷戦中には容易に行かれなかった地域にも行かれるようになったこと、イデオロギー・バイアスが減少したことなどにより、真の地域研究が可能となり、学界においても地域研究が盛んになっています。しかし、地域研究のポジションは学界の中で未だ浮いている感があります。というのは、地域研究者は「自らの地域は特殊だ」ということを主張し、一方的な情報発信をするにとどまる傾向が強いからです。確かに、ある地域を詳細に研究すればするほど、その地域の特殊性が明らかとなるため、そのような傾向が強まるのは当然ともいえます。しかし、それでは地域研究者の自己満足に終わってしまい、学界における研究の発展も望めないでしょう。
そこで、本研究会では地域研究とアカデミック・ディシプリンの対話と融合を模索していくことを目的として、地域研究をより広いアカデミックな文脈に応用できるような研究を行っていきます。いくつか例をあげると、地域研究の対象が、紛争の多い地域であったら、他の地域の紛争や平和構築などとの比較・検討などをして、包括的な紛争・平和研究を行っていくことも可能でしょう。また、ある地域と別の地域の政治発展や歴史を比較し、比較政治や比較体制論などにつなげていくことも可能でしょう。そして、ある地域の内政や外交を大きな国際政治の中に位置づけて考え、ある地域の政治を国際政治の縮図と考え、国際政治学に発展させていくことも可能であるはずです。地域研究を地域研究だけで完結させず、それをもっと広いアカデミックな文脈で活かせるようにし、他地域の専門家や他のディシプリンの研究者などとの対話を可能にして、学術的な貢献ができるようにしていきたいと考えています。
そのために、輪読で包括的な国際政治の理論や議論を学び、各人の研究発表とそれに伴う議論をもとに、理解を深めていきたいと思っています。また、思考のブラッシュアップを図るために、ゲストスピーカーによる講話やディスカッションなども予定しています。
廣瀬の地域研究の専門は旧ソ連(特にコーカサス)ですので、廣瀬自身は主に旧ソ連から他の地域や世界を見ていくことになります。そのため、旧ソ連や東欧を地域研究のコアに据える学生さんに対してより的確なアドバイスができますが、他の地域をコアとして研究を行っても勿論構いません。異なる地域の地域研究の対話を目指す上でも様々な関心を持つ学生さんを歓迎します。
第⼆⾔語習得研究,異⽂化間コミュニケーションと外国語教育
第⼆⾔語(外国語)でのコミュニケーション能⼒(第⼆⾔語運⽤能⼒)の習得について、理論・⽅法論の理解を深めるとともに、その知⾒を現場に還元できるよう、⾔語教育への⽰唆について考えることを本研究会の⽬標とします。 本研究会では、学習者がどのように⽂法的知識だけでなく、第⼆⾔語(外国語)でコミュニケーションを図るのか、コミュニケーション能⼒をどのように習得してゆくのか等について学びます。それに際し、まずは、研究の基礎(研究テーマはどのように決めるのか、研究の⽬的とは何か、リサーチクエスチョン・仮説はどのように⽴てるのか、研究⽬的にあったリサーチをデザインするとはどういう事なのか)等々の基本的な事項について学び、研究とは何かという事の理解を深めていただきます。 講義、ゲストスピーカーによる講義・ワークショップ、研究書や研究論⽂の講読、履修者によるディスカッションを通して、履修者が、第⼆⾔語習得・外国語教育/教授法・コミュニケーション全般に関する研究領域からテーマを発掘し、実際に卒論研究まで発展できるようにします。
研究対象⾔語は何語でもかまいませんが、論⽂講読、⼝頭発表、レジュメ作成等は⽇本語もしくは英語に限ります。新規履修者は、学期末までに少なくとも研究テーマを決め、その予備研究のリサーチデザインを⽴て、可能な限り研究を遂⾏するところまで持っていきます。継続履修⽣においては、学期末までに、研究もしくはパイロット研究の遂⾏をし、結果をまとめます。卒プロ2の学⽣に関しては、秋学期の終わりまでに研究結果をまとめ、卒業論⽂を執筆します。本研究会の履修⽣は、通常の⽇本の中⾼の英語学習経験者はもちろんのこと、バイリンガルやトライリンガルの⽅もいて、履修者間で⾔語研究についてお互い刺激を与えあうことができる環境なのではないかと思います。 履修者は受⾝的に授業に参加するのではなく、研究内外で⾃律的に研究論⽂を読み、様々な研究を批評する⼒を養うとともに、⾃らの研究の⽅向性をつかんで⾏っていただきたいと思います。私も皆さんと⼀緒に、⾔語習得とはそもそも何なのか、円滑なコミュニケーションとは何か等々について⾊々な⾓度から再検討して⾏けたらと思っています。 以下、今までの履修⽣の研究テーマを抜粋。 ・⽇本における英語初等教育(チャンツ・絵本読み聞かせ) ・英語初等教育におけるCLIL授業 ・英語学習におけるグルワの有効性について:社会⽂化理論の観点から ・バイリンガル話者による⽇英会話の分析 ・スピーキング・タスクにおけるピア・ラーニングの効果 ・⽇本⼈がカタカナ英語を使⽤する要因とその改善策 ・お笑いにおける「スベリ」の語⽤論的分析 ・英語と⽇本語の⼆⾔語話者によるコードスイッチング ・⾔語とアイデンティティー ・英語学習における動機づけについての研究 ・⽇本語の会話に⾒られる男⼥差―男⼥の笑いの違いについて― ・アメリカ⼈の”Sarcasm”と⽇本⼈の”⽪⾁”の違い ・⽇本⼈による「⾃虐」発話⾏為研究 ・現代の⽇本⼈⼤学⽣が⾏う「褒め」の⾔語活動についての考察 ・L1中国語話者によるL2⽇本語での発話⾏為研究 ・ミュージカルを⽤いた英語学習:語⽤論的能⼒の習得研究 ・バイリンガルにおける⾔語能⼒評価テスト作成の提案 ・⼩・中学⽣英語学習者におけるフォニック英語学習の効果 ・TOEFL/TOEFL対策 ⾃⼰記録学習法の紹介と実践 ・韓国⼈⽇本語学習者による敬語授受表現の習得研究 ・⽇本語学習環境要因と動機づけに関する研究
★⽂献の講読は、分担を決め、担当者が発表し、履修⽣全員でディスカッションします。 初めて第⼆⾔語習得や(異⽂化間)コミュニケーションについて勉強する⽅、本研究会初回履修者は以下の⽂献が読みやすく、第⼆⾔語習得について理解するのには、いいかと思い、推奨します。1.⽩井恭弘著『外国語学習の科学』 2.迫⽥久美⼦著『⽇本語教育に⽣かす第⼆⾔語習得』また英語では、Lightbown and Spada (2013) のHow languages are learned.も基礎的⽂献としてお勧めです。
学部⽣を対象に書かれた以下の⽂献もお勧めです。 「⽇本語教育への道しるべ 第3巻 ことばの教え⽅を知る」(凡⼈社)です。内容は、1章外国語教授法、2章コースデザイン、3章・4章⽂法の指導法(初級・中級)5章・6章4技能の指導法(初級・中級)、7章教案作成・実習、8章教材分析・開発です。 また、このシリーズの第⼆巻「ことばのしくみを知る」の第1章では、第⼆⾔語習得論について書かれているので、それは授業で取り上げます。また、私が編著を担当した第4巻の「ことばのみかたを知る」から、質的研究・量的研究・⾔語の対照(⽇英・⽇中)なども授業内で取り上げる予定です。
映像メディア, UAV/ドローン, VR/AR/XR, Web等先端技術の実践的応用
映像メディア, UAV(ドローン), VR/AR/XR, Webテクノロージーなど広範な先端技術の応用について取り扱います。
映像メディア
目的:様々な活動において映像メディアを駆使しより豊かな表現を可能とする映像メディアの技術及び技法を開発します。
内容:各種用途における映像表現・技法の研究、先端技術を用いた新たな映像表現の実現、映像を用いたマーケティング
UAV(ドローン)開発・応用
目的:信頼性及び機動性の高いドローンの開発とその実践的な応用に関する研究を行います。
内容:先進的UAVの開発、飛行試験、飛行特性計測、操作訓練、制御システムの開発、FPVドローンレース/フリースタイル等競技参加、低遅延映像処理、自律飛行システム、飛行支援システム等の開発を行います。
VR/AR/XR
目的:VRを用いた新たなアプリケーション開発を行います。
内容:VRchatなどの教育への応用、ドローンを用いたVRアプリケーションの開発、WebとVR技術の融合等
Web応用
目的:先端的なWeb応用及び関連技術に関する研究を行います。
内容:Webマーケティング、Webデザイン、データ解析、Web UI/UX、防災情報システム、実用的なWebアプリケーション開発(SFC Hack等)
研究会に初めて参加する履修者に対しては初学期に新人課題を設定しています。新人課題をクリアすることによってその後の研究活動に着手することができ2学期目以降の履修条件ともなっています。映像、VR/XR、においては基本的な作品の作成、Web応用についてはWeb開発に関する基礎的事項を問う課題を設定します。ドローン開発については第4級アマチュア無線技士資格試験合格及びドローンの基本操作習得、空撮映像作成を条件とします。
全世界インタフェースデザイン
インターネットが普及し、安価なコンピュータやセンサを自由に利用できるようになってきた現在、世界中の情報を簡単に取得したり操作したりすることが可能になってきました。従来のコンピュータではコンピュータの中の閉じた情報を操作することしかできませんでしたし、現在のWebでも世界中のコンピュータの中の情報にアクセスすることしかできませんが、近い将来は実世界の情報を反映する大量のセンサが世界中のコンピュータに接続されることにより、誰でも/いつでも/どこでも全世界の実世界情報にアクセスすることが可能になりつつあります。このような「全世界プログラミング」が可能になったことは人類の歴史始まって以来の重大な事件であり、真のユビキタスコンピューティング環境実現への大きな一歩といえるでしょう。
ユビキタスコンピューティングの夜明けといえるこのような状況において、ネットワークに接続された全世界のセンサやコンピュータを最大限に利用する新しいインタフェースシステムをデザインし、有用性を実証することを目的とします。
情報法研究会
ネットワーク関連の法律問題は、既存の法体系では捉えることのできない新たな問題が様々な形で発生しています。 どのような問題がネットワーク上で発生し、どのような対応が求められているかについて、ケーススタディーをもとに法的な側面を中心に研究します。
街と情報
そこに住んだり滞在したりするだけで、情報の力がその人の活動の質を向上させてくれるような街や都市を、スマートシティという。この研究会では、人々の健康や利便性、安全性を高めたり、人を楽しくさせるような情報を収集、処理、生産する情報技術を創造する。
身体と環境にむきあい、知をデザインする生活
身体と環境にむきあい、知をデザインする生活
「食」の高度化。生産現場から流通、小売り、そして食卓まで。
「食」分野は、我が国でも最も先駆的なICT活用が進められている分野です。健康への着目もありますが、美味しさの追求も大事ですし、当然の事ながら、その「食」を生み出す、第一次産業やその流通も重要なテーマです。
本研究会では、これらの動向を踏まえ、「食」に関する研究テーマを対象に、個人指導を行います。「食感(テクスチャ)」、「美味しさ」、「介護食」、「農業生産の高度化(スマート農業)」、「生鮮物流」、「フードロス」、「食感・美味しさ」等が想定されますが、これに限らず、幅広い「食」に関するテーマを検討します(履修希望者は、面談の際に研究テーマについて議論を実施します)。
なお、農林中金が出資する、ベンチャーファンド「AgVenture Lab」とも協業し、新規事業の立ち上げやベンチャー企業等との連携も検討していきます。
この他、デジタル社会の到来に資する広範なテーマに取り組みたい方は、面談の際に相談してください
(A)3Dプリンティング技術のスポーツ・福祉・医療に向け応用
(A)-1 3Dプリンターによるインソールの開発と性能評価.
(A)-2 3Dプリンター製スポーツ用具によるパフォーマンス向上
(B)リンクセグメントモデル・粘弾性モデル等によるヒトや動物の運動解析
(B)-1 競走馬と騎手のインタラクションに関する力学解析
(B)-2 陸上・体操等におけるスキルに関する力学解析
(B)-3 リハビリテーションにおける運動解析
(C)スポーツおよびリハビリテーションの遠隔コーチングに関する技術開発
(C)-1 卓球ラケットセンサーを用いた卓球の遠隔コーチング
(C)-2 インターネットスターターピストルを用いた遠隔スポーツ
(C)-3 スポーツにおけるSTEAM教育
スポーツをはじめとするヒトの運動の巧みさを研究するには身体運動の計測が必要です.またスポーツパフォーマンスの向上を目指す装置やシステムでも同様にヒトを測る,ということが必要です.この研究会では「ヒトを測る」ことに主眼をおいてスポーツをはじめとするヒトの運動のメカニズムを追求し,スポーツパフォーマンスの向上を支援する技術開発等へつながる研究を目指しています.
ソーシャルクラウドロボティクス −共生・協働するロボットから共に発達するロボットへ−
常時ネットワークに接続された次世代のロボットは,自ら M2M(Machine to Machine)コミュニケーション,M2S(Machine to Service)コミュニケーションを駆使する存在として,あるものはユビキタス情報サービスのアクターとして人々と共存し,またあるものは人の身体拡張を支援する,より社会的な存在となります.我々はこうしたロボットをソーシャブルロボット(Sociable Robot)と呼びます.社会性を備えたロボット,すなわち,ロボット同士,機械,情報サービス,そして人と能動的に繋がるロボットです.研究会では,大学院アカデミックプロジェクトとも連携し,調査,グループディスカッションといった研究活動を通して,ソーシャブルロボットにおける論点の洗い出しを行い,メンバ個々に問題を設定,それらを解決するための手法を探ります.