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「論争のない歴史は死んだ歴史である」といった歴史家がいました。われわれがいま、漠然と歴史と考えているものは、自明なものとして初めから存在したわけではありません。そこで、今年度も、どのような過程を経て、歴史が「学」として形作られていったかを考えていきたいと思います。しかし15回の講義で、すべてに言及することは不可能です。したがって、西欧の文明の基層に対する理解を深めることを第一目標とします。歴史研究の方法論を身につけることも、副次的な目標とします(実は、これこそがこの科目の設定趣旨に一番かなうことなのです)。
世界史を既に学んでいることが望ましいのですが、講義の進度にあわせて自分で学ぶ意志のある学生は歓迎します。ただ、本を読むことが嫌いな学生、物事を考えたり調べたりすることが嫌いな学生、単位取得のみをのぞむ学生、そして何より「根性」がない学生は履修を遠慮してください。
特に中学校社会科の教員免許を取得するための科目です。
そのため、「教職課程登録」を既に済ませた者、または来年度以降に「教職課程登録」を予定している者を主な対象とします。但し、現時点では特に教職を志望していなくても、教育学的な見地から日本史について考察してみたい場合は、この限りではありません。
日本史の全時代(原始〜現代)を概観するのではなく、主に近代史を中心に取り扱います。特に福沢諭吉の書簡や自伝等の読解を通じて、19世紀後半の日本についての考察を試みる予定です。それらを通じて、歴史学研究や歴史教育について考えるきっかけとなることを望みます。
授業は講義形式を中心としますが、原史料の読解などの作業も適宜行います。詳細は第1回目の授業の際に説明します。
特に中学校社会科の教員免許を取得するための科目です。
そのため、「教職課程登録」を既に済ませた者、または来年度以降に「教職課程登録」を予定している者を主な対象とします。但し、現時点では特に教職を志望していなくても、教育学的な見地から日本史について考察してみたい場合は、この限りではありません。
日本史の全時代(原始〜現代)を概観するのではなく、主に近代史を中心に取り扱います。特に福沢諭吉の書簡や自伝等の読解を通じて、19世紀後半の日本についての考察を試みる予定です。それらを通じて、歴史学研究や歴史教育について考えるきっかけとなることを望みます。
授業は講義形式を中心としますが、原史料の読解などの作業も適宜行います。詳細は第1回目の授業の際に説明します。
「論争のない歴史は死んだ歴史である」といった歴史家がいました。われわれがいま、漠然と歴史と考えているものは、自明なものとして初めから存在したわけではありません。そこで、今年度も、どのような過程を経て、歴史が「学」として形作られていったかを考えていきたいと思います。しかし15回の講義で、すべてに言及することは不可能です。したがって、西欧の文明の基層に対する理解を深めることを第一目標とします。歴史研究の方法論を身につけることも、副次的な目標とします(実は、これこそがこの科目の設定趣旨に一番かなうことなのです)。
世界史を既に学んでいることが望ましいのですが、講義の進度にあわせて自分で学ぶ意志のある学生は歓迎します。ただ、本を読むことが嫌いな学生、物事を考えたり調べたりすることが嫌いな学生、単位取得のみをのぞむ学生、そして何より「根性」がない学生は履修を遠慮してください。
「論争のない歴史は死んだ歴史である」といった歴史家がいました。われわれがいま、漠然と歴史と考えているものは、自明なものとして初めから存在したわけではありません。そこで、今年度も、どのような過程を経て、歴史が「学」として形作られていったかを考えていきたいと思います。しかし15回の講義で、すべてに言及することは不可能です。したがって、西欧の文明の基層に対する理解を深めることを第一目標とします。歴史研究の方法論を身につけることも、副次的な目標とします(実は、これこそがこの科目の設定趣旨に一番かなうことなのです)。
世界史を既に学んでいることが望ましいのですが、講義の進度にあわせて自分で学ぶ意志のある学生は歓迎します。ただ、本を読むことが嫌いな学生、物事を考えたり調べたりすることが嫌いな学生、単位取得のみをのぞむ学生、そして何より「根性」がない学生は履修を遠慮してください。
特に中学校社会科の教員免許を取得するための科目です。
そのため、「教職課程登録」を既に済ませた者、または来年度以降に「教職課程登録」を予定している者を主な対象とします。但し、現時点では特に教職を志望していなくても、教育学的な見地から日本史について考察してみたい場合は、この限りではありません。
授業名は「日本史概説」ですが、「日本史の全時代(原始〜現代)を概観するのではなく、主に近世・近代史を中心に取り扱います。特に江戸時代の古文書や福沢諭吉の書簡・自伝等の読解を通じて、歴史学研究や歴史教育について考えるきっかけとなることを望みます。
授業は講義形式を中心としますが、原史料の読解などの作業も適宜行います。詳細は第1回目の授業の際に説明します。
日本は四方を海に囲まれ、海上輸送による国際交易や漁業など海と密接し経済的発展を遂げてきた。とりわけ日本はエネルギーの99%以上を海運に託し、海上の輸送ルートは日本の生命線であると言っても過言ではない。ところが、日本の周辺海域には尖閣諸島周辺海域における中国船舶の活動、日本海や小笠原諸島沖における大規模な違法な漁業活動、北朝鮮の不審船の活動や日本の通商航海路における海賊事案など、多種多様な脅威が存在する。このような脅威に対して、国際法と国内法に基づく海上法執行により、いかに対応できるのか。講義では国際海洋法を含む国際法を参照しながら、それぞれ具体的な事案において法執行がどのように機能しているか分析を試みる。
日本は四方を海に囲まれ、海上輸送による国際交易や漁業など海と密接し経済的発展を遂げてきた。とりわけ日本はエネルギーの99%以上を海運に託し、海上の輸送ルートは日本の生命線であると言っても過言ではない。ところが、日本の周辺海域には尖閣諸島周辺海域における中国船舶の活動や国際法を遵守しない海洋調査船の活動、日本海や小笠原諸島沖における大規模な違法な漁業活動、北朝鮮の不審船の活動など、多種多様な脅威が存在する。このような脅威に対して、国際法と国内法に基づく海上法執行により、いかに対応できるのか。講義では国際海洋法を含む国際法を参照しながら、それぞれ具体的な事案において法執行がどのように機能しているか分析を試みる。
新型コロナウイルス感染症の影響を受け、日本企業はDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進に取り組んできた。民間企業の調査によると、DXに着手している企業の割合は74%に達し、2018年度と比較して11%も増加している。DXに向けた取り組みの中でも、顧客獲得やカスタマーサクセスの観点で注目を集めているのが、「顧客起点のDX」である。本講義では日本企業のDX支援を主導してきた電通デジタルおよび実際に数多くのDXを成功させてきたパートナー企業の方々をゲストとしてお迎えし、これから求められるDXの本質的な知見を深めていく。
新型コロナウイルス感染症の影響を受け、日本企業はDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進に取り組んできた。民間企業の調査によると、DXに着手している企業の割合は74%に達し、2018年度と比較して11%も増加している。DXに向けた取り組みの中でも、顧客獲得やカスタマーサクセスの観点で注目を集めているのが、「顧客起点のDX」である。本講義では日本企業のDX支援を主導してきた電通デジタルおよび実際に数多くのDXを成功させてきたパートナー企業の方々をゲストとしてお迎えし、これから求められるDXの本質的な知見を深めていく。
この講義では,心身の健康のうち特に「こころの健康」に焦点を当て,その理論的基盤と環境への応用について学ぶことを目標とする。理論的基盤として,行動の獲得と維持,行動と健康とのつながり,ストレスの仕組み,対人行動,動機づけについて学ぶ。また,これらの応用として,人類生態学,自殺予防対策,職場のメンタルヘルス,情報環境と健康,災害時の健康支援,ライフコース疫学を取り上げる。
この講義では,心身の健康のうち特に「こころの健康」に焦点を当て,その理論的基盤と環境への応用について学ぶことを目標とする。理論的基盤として,行動の獲得と維持,行動と健康とのつながり,ストレスの仕組み,対人行動,動機づけについて学ぶ。また,これらの応用として,人類生態学,自殺予防対策,職場のメンタルヘルス,情報環境と健康,災害時の健康支援,ライフコース疫学を取り上げる。
この講義では,心身の健康のうち特に「こころの健康」に焦点を当て,その理論的基盤と環境への応用について学ぶことを目標とする。理論的基盤として,行動の獲得と維持,行動と健康とのつながり,ストレスの仕組み,対人行動,動機づけについて学ぶ。また,これらの応用として,人類生態学,自殺予防対策,職場のメンタルヘルス,情報環境と健康,災害時の健康支援,ライフコース疫学を取り上げる。
現在、地域社会の持続的な発展に資する多様な取り組みが各地で実施されている。その中で、スポーツは、イベント興行やプロスポーツ誘致等による地域経済の発展、健康増進や教育、新規ビジネスといった多様な波及効果が期待される取り組みであり、今後の発展が期待される。
本講義では、スポーツによる地域振興に着目し、個々の取り組みについて、実践で活躍される実務者を講師として招き、最新の状況について知見を深めるとともに、各々が現場で直面する課題についてワークショップ方式で具体的な解決法について検討を行うことで、個々の取り組みに関する理解を深める。
高校卒業レベルを対象に、セキュリティの理解の前提となる基礎知識(OSなど)や、目に見えないセキュリティを自身の頭でとらえ理解できるよう講義および演習を踏まえ、知識やスキルの底上げを図る。
デジタル社会への移行は緩やかに進んで来てきたが、COVID-19を契機にデジタル化への期待が高まった。このような中で、デジタル社会の基盤として発展してきたインターネットとウェブでは、データの受け渡しのプロトコルは決められているが、サイバー空間中の本人自身を示すデジタルアイデンティティ管理の確立を始めとして、様々なデータ・マネジメントの多くがプラットフォーム事業者など各サービスに依存しかつサイロ化され、外部からの検証可能性が低く「信じるほかない」状況となっている。このような状況を打破するきっかけとするため、2020年10月、内閣官房において「Trusted Web推進協議会」が発足し、2022年7月には、「Trusted Webホワイトペーパー ver 2.0」がとりまとめられた。Trusted Webでは、特定のサービスに依存せずに、データのコントロールや合意形成の仕組みを取り入れ、検証できる領域を拡大することで、Trust、すなわち、相手が期待した通りに振る舞う度合いを高めることができるような新しい枠組みを現行のインターネットの上に重ね合わせるオーバーレイアプローチによって実現しようというものである。
この動向に呼応し、担当教員らのグループは、インターネットを人々が安心して利用できるものとするために、Trustを念頭とした インターネットアーキテクチャの構築を目的とし「トラステッド・インターネット・アーキテクチャ・ラボ」を富士通株式会社との連携でSFC研究所のラボとして設立した。
トラステッド・インターネットを理解し、さらに、実現してゆくためには、多角的かつ系統だった知識の醸成が必要である。そこで本講義では、インターネットにTrustを高めることが出来るような枠組みを構築するTrusted Webのコンセプトを理解するとともに、トラステッド・インターネットを実現するための基本的な知識を得るとともに、これらの知識がどのように組み合わされることで実現されるのかについて概観する。本講義を通じて、今後発展の見込まれるTrusted Webおよびトラステッド・インターネットのコンセプトを理解し、次世代のICT基盤構築に役立てることのできる人材の育成を目指す。
講義は4つの部分で構成される。第一に、Trusted Webの議論が始まるまでの議論を整理するとともに、デジタルアイデンティティ関連技術について講義する。第二に、デジタルアイデンティティを用いて構成されるアプリケーションサービス、および、デジタルアイデンティティを構築するために必要な技術それぞれの構成要素について、そしてそれらの構成要素がどのように組み立てられてきたのかを概観する。第三に最近標準化に至ったTrusted Web構築の切り札となるデジタル証明書技術(Verifiable Credentials)を紹介し、この技術によってTrustをどのように自由に表現できるようになったのかを講義する。第四に、様々なユースケースを知り理解することで、可能性について理解を深める。更に、これらの議論の中での国際標準化の重要性、実際のデプロイメントや運用においてはガバナンスという技術外の要素が鍵であることについても合わせて学ぶ。これらの、一定の深さの技術の理解に加え、実際の活用、標準化、そしてガバナンスまで一気通貫の議論を展開することにより、高度な信頼に足るデジタルシステムのデザインと構築に貢献する人材の育成を目指す。
本講義は富士通株式会社からの寄付により開講されます。
デジタル社会への移行は緩やかに進んで来てきたが、COVID-19を契機にデジタル化への期待が高まった。このような中で、デジタル社会の基盤として発展してきたインターネットとウェブでは、データの受け渡しのプロトコルは決められているが、サイバー空間中の本人自身を示すデジタルアイデンティティ管理の確立を始めとして、様々なデータ・マネジメントの多くがプラットフォーム事業者など各サービスに依存しかつサイロ化され、外部からの検証可能性が低く「信じるほかない」状況となっている。このような状況を打破するきっかけとするため、2020年10月、内閣官房において「Trusted Web推進協議会」が発足し、2023年11月には、「Trusted Webホワイトペーパー ver 3.0」がとりまとめられた。Trusted Webでは、特定のサービスに依存せずに、データのコントロールや合意形成の仕組みを取り入れ、検証できる領域を拡大することで、Trust、すなわち、相手が期待した通りに振る舞う度合いを高めることができるような新しい枠組みを現行のインターネットの上に重ね合わせるオーバーレイアプローチによって実現しようというものである。
この動向に呼応し、担当教員らのグループは、インターネットを人々が安心して利用できるものとするために、Trustを念頭とした インターネットアーキテクチャの構築を目的とし「トラステッド・インターネット・アーキテクチャ・ラボ」を富士通株式会社との連携でSFC研究所のラボとして設立した。
トラステッド・インターネットを理解し、さらに、実現してゆくためには、多角的かつ系統だった知識の醸成が必要である。そこで本講義では、インターネットにTrustを高めることが出来るような枠組みを構築するTrusted Webのコンセプトを理解するとともに、トラステッド・インターネットを実現するための基本的な知識を得るとともに、これらの知識がどのように組み合わされることで実現されるのかについて概観する。本講義を通じて、今後発展の見込まれるTrusted Webおよびトラステッド・インターネットのコンセプトを理解し、次世代のICT基盤構築に役立てることのできる人材の育成を目指す。
講義は4つの部分で構成される。第一に、Trusted Webの議論が始まるまでの議論を整理するとともに、デジタルアイデンティティ関連技術について講義する。第二に、デジタルアイデンティティを用いて構成されるアプリケーションサービス、および、デジタルアイデンティティを構築するために必要な技術それぞれの構成要素について、そしてそれらの構成要素がどのように組み立てられてきたのかを概観する。第三に最近標準化に至ったTrusted Web構築の切り札となるデジタル証明書技術(Verifiable Credentials)を紹介し、この技術によってTrustをどのように自由に表現できるようになったのかを講義する。第四に、様々なユースケースを知り理解することで、可能性について理解を深める。更に、これらの議論の中での国際標準化の重要性、実際のデプロイメントや運用においてはガバナンスという技術外の要素が鍵であることについても合わせて学ぶ。これらの、一定の深さの技術の理解に加え、実際の活用、標準化、そしてガバナンスまで一気通貫の議論を展開することにより、高度な信頼に足るデジタルシステムのデザインと構築に貢献する人材の育成を目指す。
本講義は富士通株式会社からの寄付により開講されます。
コロナ禍や円安といった厳しい社会情勢により地域経済は疲弊し、今後の地域社会の持続的な発展のための多様な取り組みがなされています。その中で、スポーツは、イベント興行やプロスポーツ誘致等による地域経済の発展に加え、健康増進や教育、新規ビジネスといった多様な波及効果が期待される取り組みの一つとして、今後ますます重要となってきます。
本講義では、このようなスポーツを核とした地域振興に着目し、その最新の取り組みについて、実践で活躍される実務者を講師として招き、最新の状況について知見を深めるとともに、各々が現場で直面する課題についてワークショップ方式で具体的な解決法について検討を行うことで、個々の取り組みに関する理解を深めます。
健康・医療・介護の分野においては、ウェアラブルIoTによって生活の中で取得されるデータや、各種の検査に基づく臨床データのほか、公的データベース、ゲノムインフォマティクスの進展によるゲノム関連データなど、個人に由来する多くのデータが日々蓄積されつつある。
一方で、これらの多様なデータを、技術やサービスと有機的に組合せ、一般の生活者や医療や介護の現場において真に価値のあるソリューションを提供するためには、利用者視点に立って、データを有機的に連携させ、技術とサービスを組合せ、システムまたは事業として構築する、構想力と実現力が重要となっている。
本講座では、社会的課題解決と事業開発に必須の要件となりつつある、システムや事業の構想(以下、「アーキテクチャ」と呼ぶ。)力の育成を基本的テーマとしつつ、現代社会にとって中でも社会的要請の高い健康・医療・介護分野を対象に、実際のシステムや事業を参考としながら、ワークセッションにおいて自らシステムやビジネスを構想し具体的に提案することを求める。
このプロセスを通じて、健康・医療・介護に関わる社会や技術、データの現状を理解しつつ、利用者視点に立った未来への構想を描き、実際の社会課題に対して主体的に取組むスキルと発想を身につけてもらう。
コース前半では、学生がジェンダーを自分ごとと捉えられるよう、キャリアや身近な政策に対してジェンダーが与える影響について取り上げます。
コース後半では、社会全体の俯瞰的な視点から、人種・家族・教育等を切り口に、ジェンダーの論点を国際的な実例とともに学びます。
オンラインで無料閲覧できる記事や動画を使いながら、講義スライドのみで十分学習できるようデザインします。
感情は、人間行動や社会生活に不可欠なものであるはずですが、その一方で扱いにくいために、感情を切り離してモノゴトを考えてしまいがちです。また、そうすることに慣れてしまっているようにも思われます。本講義は、人間関係のなかで生じる「感情」に向き合い、それをとらえようとする感性の開拓を試みることがねらいです。
この講義では、プロの俳優たちと取り組んできた共同研究プロジェクト「表現力の正体」で得たヒントを手がかりに、人間行動に欠かすことができない「感情」とそのやりとりに注目し、私たちの日々の表現活動やコミュニケーションについて実践的に考えます。
本講義は、感情表現スキルの向上や体得を目指すものではありません。あいまいで複雑な人間の「感情」とそのやりとりを理解し、感性の開拓を試みることがねらいです。
コース前半では、学生がジェンダーを自分ごとと捉えられるよう、キャリアや身近な政策に対してジェンダーが与える影響について取り上げます。
コース後半では、社会全体の俯瞰的な視点から、人種・家族・教育等を切り口に、ジェンダーの論点を国際的な実例とともに学びます。
オンラインで無料閲覧できる記事や動画を使いながら、講義スライドのみで十分学習できるようデザインします。
この科目では、担当教員が興味を抱いてきたテーマや対象(現時点で確固たる研究の形になっていない未成果的なものも含む)、拘ってきた研究手法、そこに至るまでの初期の着眼、違和感、試行錯誤について本人が語り、それに対して、共同担当教員と履修者が議論するものである。
学界や社会ですでに評価・価値が確定したものではなく、担当教員が今まさに格闘しているものごとを採りあげ、学問的なお作法や評価の定まった枠組みに過剰に囚われることなく、自らの学問を切り拓いていく態度そのものに履修者が触れ、考える機会としたい。
ご存知の通り、担当教員(諏訪と内藤)は全く異なる学問分野に属する研究者であるが、生と命を多角的に捉えんとする点で、思いを共有している。各々が生と命についてどういう着眼に基づいて何を語るかには、互いに大いに興味がある。学術領域を越境し学問を切り拓く際には、個人的素因・動機・違和感の突き動かされるとともに、異分野の研究者と熱く交流しながら新しい境界領域をつくりあげていくものである。担当教員が語り議論する様に接することから、学問とはなにか、開拓的に学問をする態度はどうあるべきかを履修者が自ら考えることを期待する。
AI技術の本質のひとつは知的労働の自動化にある。知的労働のエクストリームとして、芸術創作活動にならび自然科学研究が挙げられる。現実に先端的な科学研究の現場では、AIをはじめとする情報技術とロボット技術の急速な浸透、つまり研究室のサイバーフィジカル化が進みつつあり、AIが駆動することによって科学研究の進展自体が大きく加速する将来像が間近に迫っている。
この科目では、実験ロボットと接続したAIが実験を繰り返しながら新しい知識を発見する現場を演習による体験を交えて学修する。プログラミング言語Pythonを用いて制御できる液体分注ロボットを教材に用いて、履修者が書いたプログラムでロボットを動かし、また自らの身体を用いて同じ実験を実行する実習を通して、ロボットの身体性、ロボットによって自動化される科学実験の姿について体感しながら考察を深める。