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本講義では、Behavior (人間の行動) や Affective (情動やムードといった人間の内面状態) を扱うコンピューティングシステムについて議論します。同分野の先端的な研究について、その背景や概念、技術、構築手法、応用例、利活用や社会実装、課題などを議論します。実際にそのようなプログラムを作る課題を通じて実践的に学んだ後、学期末には2〜3人のミニプロジェクトを行います。
本講義では芸術と科学(もしくはアートとサイエンス)の本質、両者の関係、両者が作り出す新しい領域について学びます。
講義はレクチャ、ワークショップ、ゲスト講演から構成されます。
Computational Creativity - 人工知能と表現
_コンピュータなどの人工的なシステムを用いて、人間の創造性をどう拡張していくのか、発想の限界をどう超えるか。Computational Creativityはそうした問いについて、技術・思想・表現などの側面から多角的に考える研究分野です。_
本研究会では、Deep Learningに代表される人工知能技術の基礎を学ぶとともに、その表現分野(音楽、メディアアート、サウンドアート、グラフィック、ファッション、文学など)への応用を模索します。AIの技術面や表現の審美的な側面を扱うだけではなく、新しい技術が人間のあり方や社会にもたらす影響を、表現を通して批評的に考えることを試みます。
日々の研究会の活動は大きく3つに分かれています。
[グループ・プロジェクト]
現在、四つのグループ(音楽生成、映像表現、メディアアート、DJ)に分かれて、グループごとに研究と作品制作を行っています。グループごとに議論を進め、実際にプログラミングなどの手を動かしながら思索を深めていきます。
[個人プロジェクト]
個々のメンバーごとの興味に合わせて、学期内に完結するような小規模なプロジェクトを行うことで、個人の技術力・実装力を高めることを目指しています。
[輪読]
より広い視野で技術と社会の関係を考える力を高めるために、指定した課題図書を読むことを求めています。課題図書を読んだ上で研究会内で議論を行います。今学期の課題図書はリチャード・ドーキンスの「利己的な遺伝子」とケヴィン・ケリーの「テクニウム」です。
プリッカー賞をはじめとする多数の国際的な表彰を受けた槇文彦氏(1928-)は、長年にわたる設計活動とその作品について全世界から称賛される世界屈指の建築家です。我々のキャンパスの設計だけでなく、慶應義塾の多くの建物を手掛けられ、特に藤沢、三田、日吉の全ての図書館がその作品であることは象徴的です。日本でも建築学会賞を2回受賞し、東京体育館、幕張メッセ、横浜市庁舎などたくさんの作品を残されていますが、むしろ特筆すべきはその国際的な活躍と評価にあります。日本で設計活動を開始する以前からハーバード大学デザイン大学院にて教鞭を取り世界の建築界に幅広い交流ネットワークを持っていただけでなく、日本の建築思想を世界に紹介する実践的な理論家として認められていました。1960年代からメタボリストの一人として、建築設計作品と著作を通じて日本の建築文化を紹介し、江戸から続く日本の都市とその空間性をモダニズムの世界的潮流の中に位置付けたその思想は環境におけるローカリズムとグローバリズムの相克の観点から世界中の注目を集めました。ニューヨークWTC跡地、 MITメディアラボ、インド・ビハール博物館、シンガポール工科大学、アガ・カーン財団ロンドン本部、深セン世界文化センターなど、世界各地に地域と時代を象徴する建築物の設計者に招請されてきた事実が、何よりその高い評価を示しています。
慶應義塾大学SFC は槇文彦氏からの意向を受け、氏が所有・保管されている、スケッチ、図面、模型、写真、自身の著作原稿、刊行物や通信書簡などによる国際的な思想交流の軌跡などの貴重な資料ご寄贈を受け、将来にわたって内外の研究・教育活動に活用するために、収集整理・保管収蔵および展示やデータによる公開することを決めています。氏が設計したSFCの空間全体がその建築・都市デザインを見渡すメディアセンター4階を改修した「槇文彦アーカイブ・ルーム」をオープンし、慶應義塾の教育思想の体現をしてきた槇文彦氏の建築作品を世界中からの訪問客に展示して紹介するだけでなく、歴史的研究資料として、在学生はもちろん、世界中から利用されるデジタル・アーカイブ化を目指しています。資料の単なる画像データ化を超えて多角的で先端的なデジタル・コンテンツ化を目指して、慶應義塾大学アート・センター や慶應義塾ミュージアム・コモンズ 、慶應義塾大学デジタルメディア・コンテンツ統合研究センターとも連携をとっていく予定です。
この授業は、槇文彦氏の作品と足跡を通じてアーバニズムの国際的潮流や設計活動の歴史的な意義を理解すると同時に、建築設計を学ぶものが身につけるべき要素や応用可能な具体的知見が蓄積されている教材として、分析的な成果を作成すること自体を学びの機会にする授業です。建築におけるヒューマニズムのあり方を標榜した槇文彦氏の思想について、特に建築と都市デザインの学習と研究を目的にした学生にアーバニズムの国際的潮流と建築家・槇文彦の作品と思想の貴重な資料を保有する立場を活かした実践的な学習過程を提供します。
このコースは、近年急成長している、確率コンピューティング分野の導入を行うことを目的としています。この分野は、記号的計算やニューラルネットワークを用いた確率モデルや推論の技術を組み合わせたものです。受講者は確率コンピューティングに関する幅広い応用例を知り、人工知能(AI)分野の課題を、生成モデルの確率的推論の中でどう扱うか考えます。さらに受講者はいくつかの推論方法を学び、確率モデルと他の機械学習の手法にどのような違いがあるのかも理解することができるようになります。
本講義ではより実践的なデータ分析のスキルと経験を身に付けることを目的とする。
具体的には講義を通して以下の内容を学び身に付ける。
行動データの取得、集約、加工、可視化
データ分析とビジネス提案のプロセス
データサイエンス技術を活用した実践的な取り組み事例
グループワークを通したビジネスに直結するデータ分析の経験
高度な機械学習や統計モデルの利用は、現場でのデータ分析、機械学習の活用の中では一要素でしかなく、よりよく活用するためには、過去ビジネスの現場で積み重ねられてきた多くのナレッジの中で活かすことが求められる。
この一連のプロセスを本講義ではヒューリスティックコンピューティングと解釈し、機械学習やデータ分析を実際に活用する全体像について学ぶことを目的とする。
本講義で扱わないこと
先端的な機械学習モデル・統計モデルの説明、実装・利用方法
モデルの精度を向上させる方法
AIを活用したビジネス
This course aims to introduce the theory and practice of international relations and diplomacy, and the impacts in the Indo Pacific region. It will explore key international players and institutions. Major global challenges will be analysed: climate change; public health; migration and demographic change; populism. We will discuss some of the tools used to address these issues: trade and investment policies; aid and development; public diplomacy and soft power.
応用ミクロ計量経済学演習
この講義では、学生が研究テーマを決めて、応用ミクロ計量経済学の手法を用いたデータ解析を行い、政策提言を行うことを目的とします。
生命現象のモデル化とシミュレーション
生命の最大の特徴のひとつに動いていること、動きつづけることがあげられる。生命シス テムは、動くことによって環境と相互作用し、環境中に自らの存在を維持している。本プ ロジェクトでは、コンピュータシミュレーションを用いて、生命システムの動きを捉え、 その動作原理の理解に取り組む。履修者は、対象とする生命現象をひとつ選択し、細胞シ ミュレーション環境E-CELL上にモデル化し、シミュレーションを行う。得られた結果か ら、構築したモデルの妥当性、対象とした生命現象の動作原理を考察する。
コリアンスタディズ 発展1
本プロジェクトは、21年春に開講したコリアンスタディーズ(朝鮮語圏 地域研究)入門の発展編である。具体的には、①多様な学問領域の研究者(日韓)の最新の研究に触れ、研究動向を知るとともに議論をする、②表象文化としての韓国映画に現れた同時代の韓国社会の実像を把握し、自らの問題意識を設定し考察を行う、といった作業を通して、朝鮮語圏をアカデミックに捉えることの意義、視座をより高度なレベルで獲得する。さらには、それらを社会に発信する方法についても考え、実践する。
プロテオミクス研究の最新動向調査と考察
生命は複雑すぎて、その全体像を理解することは到底不可能だと思われていた。しかし21世紀に入り、ゲノムをはじめとする大量の生物情報が解析可能になったことから、ITを駆使することで生命を理解することが夢でなくなった。システム生物学は生物を統合的に理解することを目指す学問で、生命現象の本質に迫る重要な分野として近年注目を集めており、SFCは20年前からこの分野を開拓してきた世界的なパイオニアである。システム生物学の応用分野は医科学・地球環境・食品から生命の起源・進化の解明まで、無限に広がっている。
本研究プロジェクトでは、国内外のプロテオミクス研究の最新動向を調査して考察する。
プロジェクト期間中には、講義と演習形式でプロテオミクスの基礎知識の習得と最新動向調査を進める。活動を通して文献調査や論文読解のスキルを身につける。調査内容を要約しながら理解し、得られた知見を自身の研究に活かすためのプランについて考察する。
応用語用論:先端研究の遂行(オンラインで実施)
本特別研究プロジェクトは,「コミュニケーション能力とは何か」を解明するため,特に語用論的能力習得に焦点を置き,様々な切り口から学習者が語用論的能力を習得していくプロセスを明らかにすることを目的とする。本プロジェクトは,二名の教員によって構成される。通年の研究会担当の中浜と,応用語用論の研究で世界的に著名なアメリカミネソタ大学名誉教授のアンドリュー・コーヘン博士によって講義・演習を行う。コーヘン氏はこれまで数えきれないほどの著書や論文があり,名誉教授となられてから以降も講演で世界を飛び回っておられるが,今回zoomでの特別研究プロジェクトということで,共同での開催が可能になった。基本的には,日英両言語で行うが,コーヘン氏の講義・演習に関しては英語で行うため,中上級以上(TOEFL500点ほど)の英語能力のある学生の履修を推奨する。学部生の特プロではあるが,高度な内容を盛り込むため,一般学部生,GIGA生以外にも,大学院生(修士・博士)の履修を大いに推奨する。このセミナーでは,応用語用論の先端研究を取り扱う予定である。まず応用語用論の基盤構築を行い,様々な切り口からこれまでの先行研究を読み進め,先端研究を自ら開拓すべく,パイロット研究をデザインするところまでを本特別研究プロジェクトの目的とする。履修生は2021年10月31日までに先行研究の批判的レビュー,研究目的,研究のデザインまでをまとめたレポートを提出すること。なお,レポートは日本語もしくは英語で執筆すること。
生物は自然環境の多様な環境情報を受容し生理活性や行動を変容させながら, 変動する自然環境下で生育している. しかしながら, 一般的な分子生物学実験は,実験者が注目している生物学的な変化を捉えるために,本来の生育環境とは異なり,単純化された環境で生物を生育させることが多い.このような実験室の中の研究のみでは, 生物を取り巻く複雑な自然環境を忠実に再現することは困難である.つまり, 自然環境下で起こる多彩な生物学的現象を理解するには,自然環境下にある生物を対象とした実験が肝要である.
そこで野外オミクスプロジェクトでは, 気温等の環境情報と, 自然環境に生育する生物を対象としたオミクス情報を統合して考察することで, 自然環境下における生物の環境応答を理解することを目的としている.
野外オミクスでは様々な自然環境条件でのサンプリングが要求されるため,サンプル数が肥大化し,大規模なオミクス解析になることが予想される. そこで, 大規模オミクス・野外オミクスに関する先行研究のサーベイを行い, 効率的な解析手法や, 解析における既知のボトルネックをあらかじめ理解しておくことは研究を始める進める上で重要である.
本夏プロジェクトでは以下の(A)~(C)の3 つのテーマからサーベイを行い, 分野全体を俯瞰して議論する. また, それらの対象生物種やサンプル数, 分析に取り入れた野外環境の変数について考察し,この分野の特徴を調査する.
A) 様々な生物における大規模トランスクリプトミクス
B) 植物の大規模トランスクリプトミクス
C) 野外トランスクリプトミクス
人体に共生している微生物は100 兆個以上存在していることが知られており、人体常在菌と言われている。それらの菌叢は各個人や環境によって大きく異なり、宿主とのクロストークを介して人体に様々な影響を及ぼしていることが知られている。本プロジェクトでは人体常在菌の中でも、腸内細菌と皮膚常在菌に注目し、メタ16S rRNA遺伝子配列シーケンスによる細菌叢解析やCE-MSを用いたメタボローム解析などを行い、細菌叢・代謝物・宿主の3者間の相互関係を明らかにすることを目的としている。今回の夏プロにおいても、細菌叢解析やメタボローム解析などを行い、メンバー間のディスカッションを行なうことで各個人の研究発展につなげていく。
ポリケチド生合成遺伝子クラスターのバイオインフォマティクス
数万~数十万のポリケチド生合成遺伝子クラスターが存在することが昨今のゲノム解析から予測されているが、各遺伝子クラスターの詳細は明らかにされていない。本プロジェクトでは、各遺伝子クラスターを様々な側面や角度から分析し、自然界で生産されるポリケチドに関して包括的な知見を得ることを目的とする。
プロジェクト期間中には、ポリケチド生合成遺伝子クラスターの情報が登録されている各種データベースの特性や利用法を学び、各遺伝子クラスターを分類・分析する手法を体得する。
ポリケチド生合成遺伝子クラスターのバイオインフォマティクス
数万~数十万のポリケチド生合成遺伝子クラスターが存在することが昨今のゲノム解析か
ら予測されているが、各遺伝子クラスターの詳細は明らかにされていない。本プロジェクト
では、各遺伝子クラスターを様々な側面や角度から分析し、自然界で生産されるポリケチド
に関して包括的な知見を得ることを目的とする。
プロジェクト期間中には、ポリケチド生合成遺伝子クラスターの情報が登録されている各種データベースの特性や利用法を学び、各遺伝子クラスターを分類・分析する手法を体得する。
アラビア語・アラブ文化イマージョンプログラム
アラビア語ネイティブの講師やTAと共に、アラビア語漬けの3日間を過ごす特別授業です。言語スキルの向上だけでなく、様々な体験講座を通じてアラブ文化への理解を深めることを目指します。言語学習はレベルに応じてグループに分かれ、それぞれ最終プレゼンテーションに向けて準備します。文化体験のワークショップは全員で取り組みます。山本薫研究会とアフマド・アルマンスール研究会のメンバーは、アラビア語の履修経験がなくても受け入れます。
オンライン版:3Dプリントメタマテリアルの実測・定量化、論文調査と論文執筆
3Dプリントで制作したメタマテリアルを、自宅で制作が可能な実験装置で実測の上、関連論文を網羅的に調査したうえで文脈上に位置づけ、論文執筆指導を行う。
本特別プロジェクトではTransactional Information Systems: Theory, Algorithms, and the Practice of Concurrency Control and Recovery (The Morgan Kaufmann Series in Data Management Systems)ならびにトランザクションに関する重要論文を輪読します。
非モデル生物のトランスクリプトーム解析
非モデル生物のトランスクリプトーム解析
AI技術の本質のひとつは知的労働の自動化にある。知的労働のエクストリームとして、芸術創作活動にならび自然科学研究が挙げられる。現実に先端的な科学研究の現場では、AIをはじめとする情報技術とロボット技術の急速な浸透、つまり研究室のサイバーフィジカル化が進みつつあり、AIが駆動することによって科学研究の進展自体が大きく加速する将来像が間近に迫っている。
この科目では、実験ロボットと接続したAIが実験を繰り返しながら新しい知識を発見する現場を演習による体験を交えて学修する。プログラミング言語Pythonを用いて制御できる液体分注ロボットを教材に用いて、履修者が書いたプログラムでロボットを動かし、また自らの身体を用いて同じ実験を実行する実習を通して、ロボットの身体性、ロボットによって自動化される科学実験の姿について体感しながら考察を深める。
本科目では「実践的メンタルヘルス」の特徴である、1)臨床医学(精神医学)と社会医学(産業精神保健や学校精神保健)、2)個人と組織、3)健常心理と精神病理、4)理想と現実、5)人間と法律、6)意識と無意識、7)座学と実学、8)一般性と専門性、などの境界性や中間性について、ケースを中心にグループワークを通じて、議論と対話を行うことが主な主題です。それによって、さまざまな現象を多角的に捉えて統合的に考える視点を身につけることを目標にしています。